第41回信越・北陸地区大会


  6月12・13日、長野市において、千 宗室家元夫妻が出席され、第41回信越・北陸地区大会(大会会長:下条進一郎信越地区長、大会副会長:荒井公夫北陸地区長)が開催されました(主管・長野県支部、大会委員長:小坂憲次支部長)。
  長野県知事の村井 仁氏、長野市長の鷲沢正一氏、衆議院議員の小坂憲次氏(長野県支部支部長)、宮下一郎氏(長野県支部顧問)、下条みつ氏(長野県支部副支部長)、参議院議員の田中直紀氏(中越支部支部長)、善光寺大勧進貫主 小松玄澄猊下(長野県支部名誉顧問)、善光寺寺務総長 若麻績信昭氏、長野商工会議所会頭の加藤久雄氏、今日庵老分の仁科惠敏氏(長野県支部副支部長)、淡交会顧問の天江喜七郎氏、淡交会理事の大谷宗裕氏ほか多数の来賓、信越・北陸両地区をはじめ各地より総勢2900人を超える同門社中が参加しました。

●大会日程
  12日は正午より「正副支部長・幹事長会議」(於・長野市ビッグハット)、「準教授・茶名拝受者・新入会員のつどい」(於・長野市若里市民文化ホール)、午後1時30分より「大会式典」(於・長野市ビッグハット)、午後5時30分より「懇親会」(於・ホテル国際21)、そして12日・13日の両日に亘り「記念茶会」が催されました。


長野オリンピックの折、アイスホッケー競技の
会場として使用されたビッグハット





●会議・つどい
  12日に長野入りされた家元夫妻は、まず「正副支部長・幹事長会議」、「準教授・茶名拝受者・新入会員のつどい」に出席されました。


正副支部長・幹事長会議


「つどい」で挨拶される家元


準教授・茶名拝受者代表 謝辞
長野県支部 小沢宗恵さん
新入会員代表 誓いの言葉
同支部 浅野未代子さん


●大会式典
  午後1時30分より、長野市ビッグハットにおいて挙行。
  第一部「お茶湯の儀」。家元が大会の盛会を利休大居士、歴代宗匠に奉告、ご遺徳を偲ばれるとともに物故会員の霊位に対して一碗を捧げられ、一同も静かに合掌しました。




  第二部「式典」では、主催者を代表し、下条進一郎信越地区長より歓迎の挨拶、続いて小坂憲次長野県支部支部長が挨拶。土屋龍一郎淡交会参事より発表された大会決議にもとづき長野県と長野市それぞれの社会福祉事業へ金一封が村井仁長野県知事(代理・望月孝光長野県企画部長)、鷲沢正一長野市長に贈られました。
  続いて家元が挨拶され、来賓を代表して村井知事(代理・望月孝光長野県企画部長)と鷲沢市長が祝辞を述べられました。


下条地区長挨拶 小坂支部長挨拶



長野県と長野市に金一封を贈呈


家元挨拶


  第三部「表彰会」では、冒頭、家元夫人が挨拶され、「幼いころから、毎年夏は軽井沢、冬は志賀高原で過ごしていましたので、長野はとても身近な場所です。式典終了後はお茶席に伺わせていただきますが、どんなご趣向か、楽しみにしております」と話されました。


家元夫人挨拶


  功労者表彰では家元から各賞が授与され、続く地区長表彰は信越地区71名、北陸地区96名が受賞。
  下条進一郎信越地区長ならびに品川一郎北陸地区長代理より、それぞれの地区代表者に表彰状が授与されました。




  第四部「特別講演」は家元が登壇。家元は、マイナスのイメージを抱きがちな"ストレス"という言葉の本来の意味を踏まえて、「ストレスとは元々は物理学の用語で、外部からの刺激という意味で捉えられています。私たちは、ストレスがあってはいけないと思いがちですが、人間が出会えば必ず摩擦が生まれるもの。考え方に違う部分があるからこそ、会話が生まれるのです。ストレスから逃げるのではなく、人の気持ちが分かるように、修道を通じて自分自身を鍛えることが大切。その修練の場が、淡交会なのです」と語られました。




●懇親会
  午後5時30分からは、ホテル国際21・千歳の間において懇親会が、善光寺木遣り保存会による勇壮な木遣りにより開会。下条信越地区長、小坂支部長、家元の挨拶に続き来賓を代表して村井仁知事が祝辞。小松玄澄猊下による乾杯の発声の後、家元は小坂支部長とともに各席を回り記念撮影に応じられるなど、会員と和やかに懇談されました。歓談ののち井上 保長野県支部副支部長(松本商工会議所会頭)の中締めで懇親会は締めくくられました。


善光寺木遣り


村井知事の祝辞 小松猊下の発声で乾杯


仁科老分による尺八演奏


●青年部懇親会
  また、懇親会に続いて、午後7時より青年部北陸信越ブロック(行松宗宏ブロック長)主催の懇親会が開催。青年部ごとの記念撮影も行われ賑やかな会となりました。


行松ブロック長の挨拶




●記念茶会
  12日・13日の両日には記念茶会が催され、長野市ビッグハットにおいて濃茶席・薄茶席(長野県支部担当)、薄茶席(長野県支部男性会員)の3席、JR長野駅自由通路において一般市民も参加できるおもてなし席(学校茶道・青年部担当)の計4席が設けられ、参加者は各席の趣向を楽しみながら一碗を喫しました。


【濃茶席】


濃茶席から薄茶席へは、蕎麦の花が咲く小道を通って


【薄茶席(支部担当)】


白樺の木を配した席中は、信州の初夏の風情


【薄茶席(支部男性会員担当)】


約30名の男性会員が力を合わせておもてなし


【おもてなし席】


JR長野駅でのおもてなし席には、大会参加者のほか
市民の皆さんも多数来席しました


  学校茶道の参加校は、信州大学教育学部、長野県看護大学、上田女子短期大学、長野赤十字看護専門学校、松本深志高等学校、白馬高等学校、松商学園高等学校、長野女子高等学校、文化女子大学附属長野高等学校、長野吉田高等学校、清泉女学院高等学校、臼田高等学校、長野西高等学校、長野東高等学校、風間幼稚園のみなさん。青年部会員と協力して、大勢の来席者をもてなしました。