第42回 北陸・信越地区大会




  9月25・26日、富山県魚津市において、千 宗室家元夫妻、千 万紀子さん、伊住弘美様、伊住公一朗氏が出席され、第42回北陸・信越地区大会(大会会長:荒井公夫北陸地区地区長、大会副会長:下条進一郎信越地区地区長)が開催されました(主管・魚津支部、千田則行支部長)。
  富山県知事の石井隆一氏、魚津市長の澤ア義敬氏、滑川市長の上田昌孝氏、参議院議員の小坂憲次氏(長野県支部支部長)、衆議院議員の宮腰光寛氏、淡交会理事の大谷宗裕氏はじめ多数の来賓、北陸・信越両地区をはじめ各地より1600名を超える同門社中が参加しました。




●大会日程
  25日、午後0時30分よりホテルサンルート魚津において「正副支部長・幹事長会議」、午後1時より新川文化ホールにおいて「準教授・茶名拝受者ならびに新入会員のつどい」、午後2時より「大会式典」、午後5時30分よりホテルグランミラージュにおいて「懇親会」が開催。また、大会両日にわたり、新川文化ホールとホテルグランミラージュにおいて「記念茶会」が催されました。





●会議・つどい
  25日午後0時30分、ホテルサンルート魚津において「正副支部長・幹事長会議」が開催され宗家方が出席。宗家方は引き続き、新川文化ホールにて行われた「準教授・茶名拝受者ならびに新入会員のつどい」に出席されました。
  「準教授・茶名拝受者ならびに新入会員のつどい」では準教授・茶名拝受者を代表して魚津支部の長谷川宗文さんが謝辞を、新入会員を代表して同支部の天澤美穂子さんが誓いの言葉を述べました。


正副支部長・幹事長会議で挨拶される家元


つどいで挨拶される家元


謝辞 誓いのことば




●大会式典
  午後2時より新川文化ホールにおいて大会式典が挙行。
第一部「お茶湯の儀」では、家元が大会の開催を利休大居士、歴代宗匠に奉告、ご遺徳を偲ばれるとともに物故会員の霊位に対して一碗を捧げられました。




  第二部「式典」では、はじめに主催者を代表して荒井公夫北陸地区長と主管魚津支部の千田則行支部長より歓迎の挨拶。吉井宗清参事より発表された大会決議にもとづき、魚津市の文化振興基金として金一封が贈呈されました。
  挨拶に立たれた家元は「地区大会は一期一会の精神そのものです。二度ともどってこない一日に素直に向き合うことで茶の道に一歩踏み込むことができるのです」と語りかけられました。


挨拶される家元


荒井地区長挨拶 千田支部長挨拶


寄付金の贈呈に対し魚津市より表彰状




  続いて、小坂憲次参議院議員、宮腰光寛衆議院議員より祝辞があり、次期地区大会を主管する福井支部の品川一郎支部長による挨拶で式典は閉会しました。


小坂議員挨拶 宮腰議員挨拶


  第三部「表彰会」では家元夫人の挨拶の後、功労者表彰が行われ、家元より各賞が授与されると会場は拍手に包まれました。


家元夫人挨拶


  第四部「特別ご講演」は家元が登壇。家元は魚津出身で自身の参禅の師である盛永宗興老師との思い出に触れられながら、「何もしていない時間がゆとりなのではありません。ほっと一息つける日々の余白がゆとりなのです。そう考えればついつい見過ごしがちな生活の中のゆとりを見つけることができるのではないでしょうか」と語りかけられました。




●懇親会
  午後5時30分からは、ホテルグランミラージュにおいて懇親会が催され、地元民謡せりこみ蝶六の唄と踊りで開宴しました。荒井公夫地区長と千田則行支部長の挨拶に続き、来賓を代表して石井隆一富山県知事の祝辞。家元の挨拶の後、上田昌孝滑川市長による乾杯の発声へと続きました。懇親会は和やかな雰囲気で行われ、大澤範洋魚津支部副支部長による中締めの挨拶で締めくくられました。


懇親会で挨拶される家元


上田市長による乾杯 大澤副支部長による中締め


●青年部懇親会
  また、懇親会に続いて青年部北陸信越ブロック(行松宏展ブロック長)主催の「青年部懇親会」が開催。家元を囲んでの記念撮影も行われ賑やかな会となりました。




●記念茶会
  新川文化ホールに濃茶席(魚津支部担当)、薄茶席(同支部担当)、ホテルグランミラージュに青年部・学校茶道席(同支部うおづ青年部・同支部学校茶道連絡協議会担当)が設けられ、参加者は各席の趣向を楽しみながら一碗を喫しました。


濃茶席(魚津支部担当)


薄茶席(同支部担当)


青年部・学校茶道席(同支部うおづ青年部、同支部学校茶道連絡協議会担当)


  学校茶道の参加校は、入善幼稚園、魚津保育園、魚津愛育園、魚津市立西部中学校、魚津市立東部中学校、黒部市立桜井中学校、富山県立魚津高校、富山県立桜井高校、富山県立海洋高校、富山県立みどり野高校、新川高校の皆さん。

  大会終了後、家元は魚津出身で参禅の師である盛永宗興老師の墓参をされ、読経の後、静かに手を合わせられました。