坐忘斎宗匠第十六代御家元継承記念
第36回関東地区大会
「一碗で感謝・合掌・仕え合い」をテーマに
全国有数の温泉文化都市・熱海市で開催





会場の熱海後楽園ホテル


  第36回関東地区大会(上野 豊・関東第三地区地区長、高野孫左ヱ門・関東第二地区地区長)が、千 宗室家元夫妻を迎え、9月26〜27日、静岡県熱海市において開催されました(主管・熱海支部、鈴木吉雄支部長)。
  大会には、淡交会顧問の塩月宗芯師、淡交会理事・裏千家調査役の大谷宗裕氏、同理事・納屋宗人氏、来賓に静岡県知事の石川嘉延氏、熱海市長の川口市雄氏、三島市長の小池政臣氏はじめ多数が列席され、地区・支部内の同門社中約1,700人が参加しました。
  2日間の大会日程は、熱海後楽園ホテルをメイン会場として、26日に会議、つどい、大会式典、懇親会、27日に記念茶会が行われ、参加者は、和みの一碗を堪能するとともに、熱海海岸と温泉の情緒を味わい、地域社会に茶道の良さを広くアピールしました。


●会議・つどい

  26日正午より開催された正副支部長・幹事長会議では、本大会の概要や本年度活動報告などを審議。準教授・茶名拝受者・新入会員のつどいでは、家元がそれぞれの立場での修道を励ますように語りかけられ、参加者らはさらなる精進を誓っていました。

26日設けられた呈茶席で


つどいで会員を励まされる家元


●大会式典

  26日午後2時より式典を挙行。
  家元がお茶湯の儀を厳修され、大会の盛会を利休居士、歴代宗匠に奉告されるとともに、擔泉斎伊住宗晃宗匠の霊位に一碗を捧げられ、また9月1日に逝去された松平忠晃・前関東第二地区地区長のご冥福を祈り、参加者が共に合掌しました。
  式典の冒頭、家元より新しく就任された高野孫左ヱ門・関東第二地区地区長に委嘱書を交付。
また、発表された大会決議に基づき、静岡県並びに熱海市に文化事業基金として金一封が贈呈されました。
  家元は、「その土地の茶風に直接触れられる地区大会こそ意義深い。それぞれの支部の会員たちが協力し補い合い、茶道の持つ本来の心の豊かさを地域社会に広めていただきたい」と挨拶されました。
  続いて、石川知事、川口市長より祝辞。さらに、功労者表彰、家元の記念講演が行われました。
記念講演は、家元が主管支部会員より寄せられた質問に答えられる形で、修道の心構えをわかりやすく、時折ユーモアを交えながら一つひとつに丁寧に答えられ、予定の時間をオーバーされるほどで、参加者はメモを執りながら熱心に聴講しました。



石川知事の祝辞 容子家元夫人の挨拶


●懇親会

  式典終了後、懇親会。家元は、参加支部ごとに記念撮影に応じられるなど、和やかに催されました。






濃茶席

認得斎筆『茶人誠意点茶』が掛けられた本席床


薄茶席(担当:青年部) 薄茶席(担当:学校茶道)


●記念茶会

  27日、3席が設けられました。秋浅き好日、それぞれの席主の心映えのこもった一碗が呈されました。

熱海後楽園ホテルに2席。
・ 濃茶席(担当:熱海支部支部長)
・ 薄茶席(担当:青年部)

熱海起雲閣
・ 薄茶席(担当:学校茶道)
〈学校茶道参加校〉県立韮山高等学校、県立伊豆中央高等学校、県立大仁高等学校、県立下田南高等学校、県立伊東高等学校