第37回関東地区大会
大会スローガン「一碗で感謝・合掌・仕え合い」のもと2500人が参集
政令指定都市さいたまで、武蔵野の初秋の風情を添えて






  第37回関東地区大会(高野孫左ヱ門・関東第二地区地区長、上野 豊・関東第三地区地区長)が、千 宗室家元夫妻出席のもと、9月17・18日、さいたま市において開催されました(主管・埼玉県西武支部、丸木清浩支部長)。
  淡交会理事の大谷宗裕氏、納屋宗人氏、埼玉県知事の上田清司氏、さいたま市長の相川宗一氏、川越市長の舟橋功一氏、衆議院議員の小宮山泰子氏(支部顧問)、三島市長の小池政臣氏(東静支部支部長)ほか多数の来賓が列席、また同門社中約2500人が参加。
  開催地・さいたま市は埼玉県南東部に位置し、平成15年4月に政令指定都市に移行してより関東圏の中枢として発展する一方で、武蔵野の豊かな自然との共生も志向しています。また、埼玉県西武支部は、平成3年に設立以来、地区大会の主管を初めて務めました。
  大会は、17日、さいたま市文化センターにおいて12時30分より正副支部長・幹事長会議(学校茶道・青年部代表を含む)、ならびに準教授・茶名拝受者・新入会員のつどい、14時より大会式典、17時半より浦和ロイヤルパインズホテルにおいて懇親会、翌18日は記念茶会で、同ホテルに3席が懸けられました。





●つどい・会議

つどいで挨拶される家元 準教授・茶名拝受者代表より謝辞


西武青年部による呈茶席は、和親棚と
飛行機模型や綿雲を配した空のイメージで


●大会式典

お茶湯の儀


高野地区長より挨拶 埼玉県に寄金の贈呈


式典で挨拶される家元夫人


  大会式典は、文化センター大ホールにおいて挙行。
  第一部「お茶湯の儀」で、家元が利休居士画像に一碗を献じられ、場内は心一つに合掌しました。
  高野地区長は「差別区別のない和の心は、茶道の精神だけでなく、生活の上で必要な哲学です。今こそ地域社会にそれを広めていかねばなりません」と話され、また丸木支部長より「当支部の拠点・川越市は古い歴史と豊かな自然が残るところで、茶業も盛んです。初主管としてできる限り歓迎いたします」と挨拶。発表された大会決議に基づき、埼玉県、さいたま市、川越市の文化事業基金として金一封が贈呈されました。
  家元は挨拶で、「関東地区は広大なエリアで、それぞれが特色ある風景を醸し出しています。自分の立っている地元を再検証すれば、特色あふれる生活文化の香りがほのかに漂っているはずです。よき日本を守っていくため一碗に誇りをもって、これから先育っていく日本人のために力を尽くしていただきたい」と語られました。
  上田知事、相川市長より祝辞、小泉純一郎首相、河野洋平衆議院議長よりの祝電が披露。
  続いて、挨拶に立たれた家元夫人は、主管支部会員らを労われました。
  功労者表彰に続いて、家元による特別講演。点前手続や茶道具の扱いなど様々な質問が地区内支部会員から寄せられ、家元はユーモアを交えながら一つ一つに答えられました。


講演される家元


●懇親会
  式典後、会場を浦和ロイヤルパインズホテルに移して懇親会が催されました。

記念撮影は各テーブルを廻られる家元を待ちかねるようにお迎えして和やかに





●記念茶会

濃茶席(担当:支部長)
男子会員らが揃っておもてなし


薄茶席(担当:西武支部)
秋の野の風情を醸して


薄茶席(担当:学校茶道)
秋の花と実り(柿と栗)をテーブルに飾り、21階からの眺めとともに楽しんでいただきました


  学校茶道の参加校は、朝霞西高等学校、川越工業高等学校、狭山経済高等学校、飯能南高等学校、日高高等学校、松山女子高等学校、所沢市立北野中学校、埼玉平成高等学校の生徒たちが、初々しく懸命のおもてなし。