第46回関東地区大会




  平成27年3月7日(土)・8日(日)、鎌倉市において、千 宗室家元夫妻はじめ宗家の方々が出席され、第46回関東地区大会(上野 孝関東第三地区地区長、森田 均関東第二地区地区長、主管:鎌倉支部・上野支部長)が開催されました。
  神奈川県知事の黒岩祐治氏(関東第三地区顧問)、鎌倉市長の松尾 崇氏(鎌倉支部顧問)、衆議院議員の浅尾慶一郎氏(鎌倉支部顧問)、山本ともひろ氏、今日庵老分の原田 収氏(近畿第二地区地区長)、淡交会理事の井田純一郎氏(東京第五西支部副支部長)、裏千家調査役の大谷宗裕氏はじめ多数の来賓、関東第三・関東第二地区内外より2000名を超える同門社中が参加しました。

●青年部のつどい(於・鎌倉女子大学)
  7日午前11時より開催。青年部のつどいには関東第三・関東第二ブロック内各青年部より265名が参加しました。
  家元は挨拶の中で「人との結びつきというのは長い時間をかけて作られるものです。私は青年部というのはそのような場であると考えております」と語られました。




  その後、阿部能久 鎌倉国宝館学芸員による「喫茶養生記」の解説がありました。

●つどい(於・鎌倉芸術館)
  同日、午後0時30分より「準教授・茶名拝受者ならびに新入会員のつどい」が開催。準教授・茶名拝受者346名、新入会員207名、合わせて553名の会員が参加。
準教授・茶名拝受者を代表して、鎌倉支部の磯村宗陽さんが謝辞を、新入会員を代表して同支部の石井道子さんが誓いの言葉を述べました。
  また、後藤宗国今日庵業躰による講義が行われました。




謝辞 誓いの言葉


  「正副支部長・幹事長会議」は午後1時より開催。家元に続いて家元夫人が挨拶されました。




●大会式典(於・鎌倉芸術館)
  午後2時より、大会式典を挙行。
  第一部「お茶湯の儀」では、家元が大会の開催を利休大居士、歴代宗匠に奉告、ご遺徳を偲ばれるとともに、関東第二地区名誉地区長・前山梨支部支部長 野本男氏、前小田原支部副支部長 小林泰二氏、また2月26日にご逝去されました鎌倉市在住で鎌倉の茶道発展に寄与されました永井宗圭 前今日庵業躰長をはじめ物故会員の霊位に対して一碗が捧げられました。




  第二部式典では、主催者を代表して大会会長の上野地区長が挨拶。


上野地区長 挨拶


  続いて、大会を記念して神奈川県のトラスト緑基金並びに鎌倉市の文化振興基金へ金一封が贈呈されるとともに、神奈川県と鎌倉市より感謝状が贈られました。その後、家元が挨拶され、地区並びに上野支部長をはじめとする主管・鎌倉支部に対し、感謝の意が表されました。


寄付金贈呈


  来賓を代表して黒岩知事、松尾市長から祝辞を述べられ、最後に次期大会を主管する埼玉県支部の田中作次支部長より、2年後の大会の成功に向けた決意表明がありました。


黒岩知事 祝辞 松尾市長 祝辞


田中支部長 挨拶


  第三部の表彰では家元夫人挨拶の後、家元から功労者表彰として淡交フェロー、淡交会育成功労者表彰、淡交会青年部育成功労者表彰が授与されました。


淡交フェロー


淡交会育成功労者表彰 淡交会青年部育成功労者表彰


  続く特別講演で、家元は「何事も一から作り上げるのは難しいことです。しかし、あるものだけに興ずるのではなく、そこに自分の色合いを付け加えて工夫することがその人を育ててゆくのです」と語りかけられました。




●懇親会(於・鎌倉プリンスホテル)
  午後5時45分より開宴。鎌倉で活躍するオヤジフラダンサー「カ アイナ マーラマラマ」によるアトラクションの後、上野地区長、森田地区長、家元からの挨拶、鎌倉大仏殿高徳院 佐藤孝雄上人の来賓挨拶に続いて、岡田伸浩淡交会理事の発声で乾杯。参加者は宗家を囲んで和やかに懇親を深めました。
  齊藤隆晴鎌倉支部副支部長による中締めの挨拶で締めくくられました。




上野地区長 挨拶 森田地区長 挨拶


佐藤上人 挨拶


岡田理事 乾杯の発声


齊藤副支部長による中締め


●記念茶会
  大会期間中、濃茶席(上野宗孝支部長担当)、立礼席(学校茶道連絡協議会担当)、薄茶席(青年部担当)、呈茶席(鎌倉支部担当)が設けられ、参加者は古都鎌倉の文化と歴史に触れながら各席で心尽くしの一碗を楽しみました。

【濃茶席】(於:鶴岡八幡宮 斎館)



【立礼席】(於:建長寺 得月楼)



【薄茶席】(於:建長寺 応真閣)



  学校茶道の参加校は、鎌倉女子大学、東京家政大学、県立大船高等学校、県立逗葉高等学校、県立鎌倉高等学校、県立七里ヶ浜高等学校、県立深沢高等学校、私立緑ヶ丘女子高等学校、横浜市立西柴中学校、こばとナーサリー、女躰神社幼稚園の計11校。

【呈茶席】(於:鎌倉女子大学)