第45回近畿地区大会
緑雨潤す京都に爽やかに集う




  5月20・21日、京都市において、千 宗室家元夫妻、伊住弘美様が出席され、第45回近畿地区大会(松久保秀胤近畿第一地区長、千代賢治近畿第二地区長:代理・吉本晴彦副地区長、鬼塚喜八郎近畿第三地区長)が開催されました(主管・京都西支部、黒田正名支部長)。
  淡交会理事の大谷宗裕氏、京都府知事の山田啓二氏、京都市長の桝本ョ兼氏、京都商工会議所会頭の村田純一氏、衆議院議員の伊吹文明氏、前原誠司氏、松本剛明氏、山井和則氏、宇野治氏、山口壮氏、泉健太氏、清水鴻一郎氏、とかしきなおみ氏、井澤京子氏、北神圭朗氏、山本ともひろ氏、参議院議員の福山哲郎氏、小泉顕雄氏、松井孝治氏はじめ多数の来賓に、近畿3地区をはじめ全国より4300人を超える同門社中が宗家お膝下の京都に集い盛大に行われました。

● 大会日程
  国立京都国際会館をメイン会場に、20日13時より正副支部長・幹事長会議(学校茶道・青年部代表含む)、準教授・茶名拝受者ならびに新入会員のつどい、14時30分より大会式典。17時30分からは京都宝ヶ池プリンスホテルにおいて懇親会。さらに20・21日共に記念茶会が催されました。





● 記念茶会
  記念茶会の茶席は、京都西支部正副支部長担当の濃茶席、京都東・南・北支部担当の薄茶席、京都四支部学校茶道・青年部担当の立礼席の3席が懸けられました。


濃茶席では今日庵老分黒田支部長が自らお点前 薄茶席は外の庭の緑もごちそうに

道具の展観席で

立礼席は3か所で息を合わせて清々しく

  なお、学校茶道の参加校は、京都府立大学、京都ノートルダム女子大学、同志社女子大学、嵯峨華道専門学校、京都嵯峨芸術大学、京都光華女子大学、京都産業大学、京都女子大学、京都教育大学、京都外国語大学、京都府立洛水高等学校、京都市立藤城小学校、京都市立安朱小学校、宇治市立菟道第二小学校、エンゼル幼稚園、稲荷保育園のみなさん。

  宗家方は20日午前、記念茶会の各席を廻られた後、昼食をはさんで13時より準教授・茶名拝受者ならびに新入会員のつどいに続いて、正副支部長・幹事長会議(学校茶道・青年部代表含む)に出席されました。





● 大会式典
  大会式典は14時30分より、国際会館メインホールにおいて挙行。
  第一部「お茶湯の儀」。家元が大会の盛会を利休大居士、歴代宗匠に奉告、物故会員の霊位に対して捧げられた一碗に、一同も静かに合掌の心を重ねました。
  第二部「式典」では、主催者を代表し、松久保秀胤近畿第一地区長の挨拶に続き、黒田正名京都西支部長が挨拶され、故加納幸一前支部長の労苦を披露、感謝の心情を吐露されました。続いて発表された大会決議に基づいて、京都府・市の文化芸術の振興のため、「京都府緑と文化の基金」、「京都市文化ボランティア基金」に金一封が贈呈されました。
  挨拶された家元は「未来永劫にこのすばらしい和敬清寂の茶の心を残していこうとするのならば、私たち一人ひとりが自覚を持つことが必要です。己に厳しく歩んでいかれることを祈念いたします」と語られました。
  山田啓二知事、桝本ョ兼市長、村田純一会頭、伊吹文明衆議院議員より祝辞。
  第三部「功労者表彰」では、千 容子家元夫人より挨拶の後、和やかに各賞の表彰。
  第四部「特別ご講演」は家元が登壇。人に対するもてなしに必要なことを、日常の事柄に例えながら、分かりやすく語りかけられました。



松久保地区長の挨拶 挨拶される家元夫人

講演される家元

  17時30分からは京都宝ヶ池プリンスホテルに会場を移し、懇親会が催されました。上七軒芸舞妓による祝舞で華やかに開宴。家元は各席を回られ、会員らを労われながら記念撮影に応じられるなど和やかに盛り上がりました。


鬼塚近畿第三地区長による乾杯発声 家元を囲んでの記念撮影