第47回近畿地区大会
桜の開花とともに、本年度の地区大会がスタート




  3月30・31日、大阪市において、千 宗室家元夫妻、伊住弘美様が出席され、第47回近畿地区大会(大会顧問:千代賢治 近畿第二地区名誉会長・今日庵顧問、大会会長:原田収氏 今日庵老分・近畿第二地区地区長・大阪東支部支部長、大会副会長:松久保秀胤 近畿第一地区長・奈良支部長、樽谷清孝 近畿第三地区長・特別参事・阪神支部長)が開催されました(主管:大阪東支部)。
  淡交会顧問の塩月宗芯師、淡交会理事の大谷宗裕氏、今日庵老分で大阪北支部支部長の丹羽健二氏、今日庵顧問の九條道弘夫妻、淡交会監事で大阪南支部副支部長の廣田元孝氏、大阪府知事の橋下徹氏、大阪市長の平松邦夫氏ほか多数の来賓、近畿3地区はじめ各地より4300人を超える同門社中が参加しました。

● 大会日程
  31日は、リーガロイヤルホテルにおいて、13時より正副支部長・幹事長会議(学校茶道・青年部代表を含む)、準教授・茶名拝受者並びに新入会員のつどい、14時30分より大阪国際会議場に会場を移して大会式典。17時45分より再びリーガロイヤルホテルで懇親会。また、30・31日の両日、記念茶会が催されました。





● 記念茶会
  記念茶会の茶席は、大阪東支部正副支部長担当の濃茶席、大阪東支部担当の薄茶席と、青年部連絡会・学校茶道連絡協議会担当の立礼席が設けられました。


濃茶席:原田老分のお点前

薄茶席:ホテルのメインラウンジを流れる水が春の野の風情を醸して

立礼席:太閤殿下の大川花見下りの趣向で。桜木は終了後生国魂神社に植樹

  なお、学校茶道の参加校は、宝塚第一中学校、金光八尾高等学校、伊丹西高等学校、大阪府立工業高等専門学校、四天王寺高等学校、夕陽丘高等学校、枚方高等学校、城南学園高等学校、西寝屋川高等学校、阿部野高等学校、阪南大学、関西医科大学、摂南大学の皆さん。


● 会議・つどい
  「つどい」は、近畿3地区内で新しく準教授・茶名の資格取得者、ならびに新入会員となった384名が出席。
  家元は、「皆さん方は、それぞれの立場にふさわしい修道を始めるスタートラインに立たれたのです」と語りかけられました。
  また会議は、3地区内の正副支部長・幹事長が参集。家元、千 容子夫人より挨拶がありました。


準教授・茶名拝受者代表より謝辞 会議で挨拶される家元

● 大会式典
  大会式典は14時30分より、大阪国際会議場において挙行。
  第一部「お茶湯の儀」。家元が大会の盛会を利休大居士、歴代宗匠に奉告、ご遺徳を偲ばれるとともに物故会員の霊位に対して捧げられた一碗に、一同も静かに合掌の心を重ねました。


お茶湯の儀 橋下知事より感謝記念品授与

  第二部「式典」では、主催者を代表し、原田 収 近畿第二地区地区長より歓迎の挨拶。また、発表された大会決議に基づいて、地域の芸術文化振興のために大阪府と大阪市それぞれに金一封が贈呈されました。
  挨拶された家元は、真の意味での温故知新、不易流行としての地域色ふれる茶の湯のあり方を話されました。
  また来賓の橋下 徹 大阪府知事、平松邦夫大阪市長より祝辞がありました。
  第三部「表彰会」では、千 容子家元夫人より挨拶の後、功労者表彰が行われ、場内は拍手に包まれました。
  第四部「特別ご講演」。家元は、茶席の趣向について話を進められ、「あるはずのないものをもってくるのがご馳走ではありません。非日常でありながら、その街の日常が浮かぶ空間であるのが、本当のもてなしなのです」と語りかけられました。


功労者表彰

● 懇親会
  17時45分からは、リーガロイヤルホテルにおいて懇親会が催されました。オープニングでは観世流『石橋』の半能が披露され、中馬弘毅衆議院議員の知津子夫人による乾杯で会食。家元は各席を回られ記念撮影に応じられるなど和やかに盛り上がりました。