第53回 近畿地区大会




  平成29年9月29日(金)・30日(土)、大阪市において、千 宗室家元夫妻はじめ宗家の方々が出席され、第53回近畿地区大会(原田 収近畿第二地区長、武田髓j近畿第一地区長、樽谷清孝近畿第三地区長、主管:大阪西支部 田所伸浩支部長)が開催されました。
  前衆議院議員の北川知克氏、左藤 章氏(大阪支部連合会顧問)はじめ多数の来賓、地区内外より2,700名の同門社中が参加しました。


●つどい(於・ホテルニューオータニ大阪)
  30日午後0時30分より「準教授・茶名拝受者ならびに新入会員のつどい」が開催。準教授拝受者49名、茶名拝受者110名、新入会員41名、合わせて120名の会員が参加。
  家元の挨拶に続いて、準教授・茶名拝受者を代表して、大阪西支部の中井宗信さんが謝辞を、新入会員を代表して大阪西支部の針生里子さんが誓いの言葉を述べました。その後、倉斗宗覚今日庵業躰による講義が行われました。


謝辞 誓いの言葉


●会議(於・ホテルニューオータニ大阪)
  「正副支部長・幹事長会議」は午後0時30分より開催。家元に続いて家元夫人が挨拶されました。続いて、立野純三大阪西支部副支部長に参事の委嘱状が交付されました。


委嘱状授与


●青年部のつどい(於・ホテルニューオータニ大阪)
  同日、午後1時より開催。青年部のつどいには近畿第一、第二、第三ブロック内各青年部より137名が参加。家元挨拶の他、「青年部活動の事例発表」と題して各ブロック代表者による発表が行われました。



●大会式典(於・松下IMPホール)
  午後2時30分より、大会式典を挙行。
  第一部「お茶湯の儀」では、家元が大会の開催を利休大居士、歴代宗匠に奉告、ご遺徳を偲ばれるとともに、物故会員の霊位に対して一碗が捧げられました。


  第二部「式典」では、はじめに主催者を代表して原田地区長と主管大阪西支部の田所支部長より歓迎の挨拶。その後、大阪府ならびに大阪市へ文化振興基金として金一封が贈呈されるとともに、大阪府・大阪市より原田地区長へ感謝状が贈呈されました。

  家元の挨拶の後、来賓を代表して、北川氏、左藤氏より祝辞が述べられました。最後に次期大会を主管する但馬支部の西村 肇支部長より、2年後の大会の成功に向けた決意表明がありました。

原田地区長 挨拶 田所支部長 挨拶

大阪府・大阪市へ金一封贈呈 大阪府・大阪市より感謝状贈呈

北川氏 祝辞 左藤氏 祝辞

西村支部長挨拶

  第三部の表彰では家元から功労者表彰として淡交フェロー、淡交会育成功労者表彰、淡交会青年部育成功労者表彰が授与されました。

淡交フェロー

淡交会育成功労者表彰 淡交会青年部育成功労者表彰

  続く特別講演で家元は「幼い頃より三毒というものを教えられてきました。貪欲(とんよく)瞋恚(しんに)()と呼ばれるもので、人間は常にこの三毒と隣り合わせに生きております。お点前をしている時良い恰好をしようとしなかったか、道具を褒めてほしいと思わなかったかなど茶の湯を通じてこの三毒と向き合い、自らを省みることが大切なことではないでしょうか」と語りかけられました。



●懇親会(於・ホテルニューオータニ大阪)
  午後5時30分より開宴。山本能楽堂による祝能「高砂」が披露された後、武田地区長、大林剛郎 大阪支部連合会会長(今日庵老分・淡交会理事・大阪北支部長)、家元からの挨拶、樽谷地区長の発声で乾杯。大阪西支部より10月にご婚礼の万紀子様への御祝いの花束が立野純三副支部長から家元夫人に贈られるなど、参加者は宗家を囲んで和やかに懇親を深めました。
  嶋村裕吏大阪西支部副支部長による中締めの挨拶で締めくくられました。

祝能「高砂」 武田地区長 挨拶

大林連合会長 挨拶 立野副支部長より花束贈呈

樽谷地区長 乾杯の発声 嶋村副支部長による中締め


●記念茶会
  大会期間中、ホテルニューオータニ大阪にて濃茶席(大阪西支部・田所支部長担当)、薄茶席(大阪西支部担当)、立礼席(大阪西青年部・学校茶道担当)が設けられ、参加者は大阪城を望む商都大阪の文化と歴史に触れながら各席で心尽くしの一碗を楽しみました。

【濃茶席】大阪西支部担当


【薄茶席】大阪西支部担当


【立礼席】大阪西青年部・学校茶道担当


  学校茶道の参加校は、大阪女学院高等学校、府立勝山高等学校、武庫川女子大学附属高等学校、大阪大谷大学、大阪樟蔭女子大学、関西大学、梅花女子大学の皆さん。