第52回九州地区大会
―熊本城築城400年記念祭の街に集う―





  11月9日・10日、深秋の熊本市において、千 宗室家元夫妻、伊住弘美様が出席され、第52回九州地区大会(後藤豊彦地区長)が開催されました(主管・熊本支部、與縄義昭支部長)。
  淡交会理事の大谷宗裕氏、島津修久氏、外務副大臣で参議院議員の木村仁氏(熊本支部顧問)、潮谷義子熊本県知事(熊本支部顧問)代理・副知事の金澤和夫氏、熊本市長の幸山政史氏(熊本支部顧問)、元参議院議員・元熊本県知事の澤田一精氏(熊本支部顧問)はじめ多数の来賓、九州地区をはじめ各地より3800人を超える同門社中が参加しました。


●大会日程
  9日、12時30分よりホテル日航熊本において正副支部長・幹事長会議、熊本市産業文化会館において準教授・茶名拝受者・新入会員のつどい、14時より熊本市民会館において大会式典、17時30分より熊本ホテルキャッスルにおいて懇親会。また9日・10日の両日にわたり記念茶会が催されました。



●会議・つどい
  9日昼に熊本入りされた宗家方は、早速、正副支部長・幹事長会議へ。続いて準教授・茶名拝受者・新入会員のつどいに出席されました。

●大会式典
  大会式典は熊本市民会館において挙行。
  第一部「お茶湯の儀」。家元が大会の盛会を利休大居士、歴代宗匠に奉告、ご遺徳を偲ばれるとともに物故会員の霊位に対して一碗を捧げられ、一同も静かに合掌の心を重ねました。
  第二部「式典」では、主催者代表の後藤豊彦地区長による挨拶、主管の與縄義昭支部長による歓迎の挨拶。発表された大会決議にもとづき熊本市の築城400年祭記念事業実行委員会(幸山政史熊本市長)へ金一封が贈呈されました。


お茶湯の儀

與縄支部長より挨拶 寄付金の贈呈


  家元は挨拶で、「地区大会はその土地の茶の香りを味わう得がたい機会です。茶人が文化に関わり、文化が茶人を育ててきた」と地方文化と茶風について語りかけられました。
  つづいて、来賓の木村仁外務副大臣、金澤和夫副知事、幸山政史市長より祝辞。
  第三部「表彰会」では、千容子家元夫人より挨拶の後、家元より各賞が授与されると会場は拍手に包まれました。
  第四部「特別ご講演」は家元が登壇。家元は、「茶人は生涯現役でいたいものです」と、座礼を考案された経緯、茶人の気遣いや茶の湯の楽しみなどについて、参加者に分かりやすく話されました。


家元夫人の挨拶 功労者表彰

講演される家元

熱気に包まれる式典第二会場


●懇親会
  続いて17時30分からは、熊本ホテルキャッスルにおいて懇親会が催されました。木村仁外務副大臣の挨拶に続き、家元・大谷様と来賓、正副地区長・主管支部正副支部長による鏡開きの後、元参議院議員・元熊本県知事の澤田一精氏により乾杯。家元は各席を回り記念撮影に応じられるなど、会員らと和やかに懇談されました。
  また、懇親会に続いて学校茶道連絡協議会・青年部による合同懇親会が開かれ、熊本県内の大学・高専等6校の学生計21名と、熊本支部6青年部を主とする青年部会員の計約100名が参加。家元と参加校の代表6名が舞台上で語り合う場も設定されるなど、和やかな会となりました。参加校は熊本大学医学部・県立保育大学・県立農業大学校・熊本保健科学大学・熊本学園大学・八代工業高等専門学校のみなさん。


威勢よく鏡開き

青年部会員、学校茶道の学生たちと和やかに


●記念茶会
  鶴屋東館に濃茶席(與縄義昭熊本支部支部長担当)・薄茶席(熊本支部男子会員担当)の2席、熊本ホテルキャッスルに濃茶席(熊本支部参与担当)・薄茶席(江ア宗邦熊本支部幹事長担当)の2席、また熊本城奉行丸に野点席(学校茶道・青年部担当)の計5席が設けられ、家元は各席の趣向を味わいながら一碗を楽しまれました。


支部長席は熊本築城四百年を祝して

男子会員席は細川家所縁の取り合わせ

参与席は玉舟和尚筆一行に仙叟作茶杓などで落ち着いたおもてなし

幹事長席は竹林を設え清々しいお席

青年部・学校茶道席は城内に御園棚・和親棚の3か所で点前を披露


  学校茶道の参加校は、熊本大学医学部・県立保育大学・県立農業大学校・熊本保健科学大学・熊本学園大学・八代工業高等専門学校・熊本電波工業専門学校・菊池女子高等学校・熊本学園大学付属高等学校・文徳高等学校・八代南高等学校・熊本高等学校・矢部高等学校・東稜高等学校・熊本農業高等学校・荒尾第一中学校・荒尾第二中学校・竜南中学校・日吉小学校・飽田南小学校・飽田東小学校・出水小学校・壺川小学校・藤富保育園・川尻保育園のみなさん。