第57回九州地区大会


  平成26年6月28日(土)・29日(日)、鹿児島市の城山観光ホテルにおいて、千 宗室家元、千 敬史様、伊住公一朗様、伊住禮次朗様が出席され、第57回九州地区大会(後藤豊彦名誉地区長、石原 進 地区長、主管:鹿児島支部・島津修久支部長)が開催されました。
  鹿児島県知事の伊藤祐一郎氏(支部顧問)代理 布袋嘉之 副知事、鹿児島市長の森 博幸 氏(支部顧問)代理 松木園富雄 副市長、衆議院議員の保岡興治氏(鹿児島支部副支部長)、宮路和明氏、野間 健氏、山之内毅氏、裏千家調査役の大谷宗裕氏はじめ多数の来賓、九州地区内より2,600名を超える同門社中が参加しました。




●「正副支部長・幹事長会議」
  家元一行は鹿児島入りの航空機が故障で欠航となった影響により会場入りが遅れたため欠席となりましたが、予定通り午後0時に開催。石原地区長、主管・鹿児島支部の島津支部長が挨拶、主管支部による大会概要説明に続いて学校茶道連絡協議会・青年部から諸報告があり閉会しました。




●大会式典
  28日午後1時30分より、大会式典を挙行。家元一行の到着が遅れたため、「式典」では主催者を代表して大会会長の石原地区長、大会委員長の島津支部長が挨拶。


石原地区長 挨拶 島津支部長 挨拶


寄付金贈呈


  続いて、大会を記念して鶴丸城「御楼門」復元募金へ金一封が贈呈されました。その後、来賓を代表して伊藤知事、森市長が祝辞を述べられ(それぞれ代読)、最後に次期大会を主管する博多支部の石村僐悟支部長より、2年後の大会の成功に向けた決意表明がありました。


伊藤知事 祝辞 森市長 祝辞


  「表彰」では、家元(代理後藤宗国業躰)から各賞が授与されました。

淡交フェロー授与 淡交会育成功労者表彰授与


青年部育成功労者表彰授与


  「お茶湯の儀」では、家元が大会の開催を利休大居士、歴代宗匠に奉告、ご遺徳を偲ばれるとともに、物故会員の霊位に対して一碗が捧げられました。




  続く「特別講演」で、家元は「稽古とは失敗する場であり上手くすることばかり考えては意味がありません。悪いところを見つけてもらうところです。基本を疎かにせず、稽古を積み重ねて次に進んでください。」と語りかけられました。




●青年部のつどい
  28日、午後4時より開催。青年部のつどいにはブロック内各青年部より142名が参加しました。挨拶に立たれた家元は「日本の文化は多くの先人たちによって培われ、守られてきたからこそ今があるのです。一人ずつが気にかけてください。そして、次の世代に繋げ守っていってください。」と語りかけられました。
  また、後半は薩摩伝承館学芸員深港恭子氏による「大名茶人の時代と薩摩の茶陶−島津氏の茶の湯を通して」と題した講演がありました。




●つどい・会議
  同じく28日、午後4時より「準教授・茶名拝受者・新入会員のつどい」が開催されました。準教授・茶名拝受者を代表して、鹿児島支部の平田宗慈さんが謝辞を、新入会員を代表して同支部の中俣彰治さんが誓いの言葉を述べました。


謝辞 誓いの言葉


●懇親会
  午後6時より開宴。村岡安廣副地区長(淡交会参事・佐賀支部長)、保岡副支部長、家元、の挨拶に続いて、山之内衆議院議員の祝辞。高橋弘平副支部長の発声で乾杯。その後、参加者は宗家を囲んで和やかに懇親を深めました。


村岡副地区長 挨拶 保岡副支部長 挨拶


山之内議員祝辞 高橋副支部長 乾杯


  終わりに、島津忠裕副支部長による挨拶で締めくくられました。




●記念茶会
  28、29日の両日、濃茶席(支部担当)、薄茶席2席(支部、青年部担当)、香煎席(学校茶道連絡協議会担当)が設けられ、参加者は鹿児島の歴史と文化に触れながら各席で心尽くしの一碗を楽しみました。


【濃茶席(支部担当)】



【薄茶席(支部担当)】



【薄茶席(青年部担当)】



【香煎席(学校茶道連絡協議会担当)】


  学校茶道の参加校は、鹿児島さくら幼稚園、伊敷同朋保育園、西宝寺保育園、吉野小学校、鹿児島玉龍中学校、大口明光学園中学校、大口明光学園高校、鹿児島玉龍高校、ラ・サール高校、松陽高校、鹿児島東高校、鹿児島女子高校、鹿児島女子高校、鹿屋女子高校、伊集院高校、加治木高校、鹿屋工業高校、垂水市小・中・高生茶道講座の皆さん。