坐忘斎宗匠第十六代御家元継承記念
第35回四国地区大会

玉藻よし讃岐の国…菊花香る高松市において開催
「一碗で感謝・合掌・仕え合い」をテーマに



  第35回四国地区大会(石川良彦四国地区地区長)が、千 宗室家元夫妻を迎え、11月7・8日、香川県高松市において開催されました(主管・高松支部、藤本孝雄支部長)。
  大会には、淡交会理事・裏千家調査役の大谷宗裕氏、同理事・納屋宗人氏、来賓に香川県知事・真鍋武紀氏、高松市助役の広瀬年久氏、参議院議員・真鍋賢二氏(支部顧問)、同・山内俊夫氏、今日庵老分・井川高雄氏、はじめ多数が列席され、地区・支部内の同門社中約2,500人が参加しました。
  大会日程は、7日につどい、会議、懇親会、8日に記念式典が行われ、また2日間にわたり記念茶会が催されました。
  会場となった玉藻公園、県民ホールなど3か所からは高松城や高松港が臨め、参加者は、水城として名高い城址の石垣などの落ち着いた風情と瀬戸内の風光を味わいながら和みの一碗を堪能し、茶道の良さを地域に広くアピールしました。



■ 記念茶会

  玉藻公園披雲閣に濃茶席と薄茶席、県民ホールに立礼席(青年部)と香煎席が設けられました。

茶席会場の玉藻公園 濃茶席の待合にて

濃茶席(披雲閣大書院)

薄茶席(披雲閣槙の間 立礼席(県民ホール:青年部)

  各席ともそれぞれに趣を醸す行き届いた設いで、会員らのもてなしの心映えが伝わり、味わい深い一碗が交わされました。



■ つどい・会議

  午後3時半より歴史博物館において、準教授・茶名拝受者ならびに新入会員のつどい、午後4時より全日空ホテルクレメント高松において、正副支部長・幹事長会議が開かれました。

会場で茶席担当者をねぎらわれる家元



■ 懇親会

  懇親会は、全日空ホテルクレメント高松において、午後5時半より開宴。歓談の和があちこちに、また家元を囲んでの記念撮影など、和やかに催されました。



懇親会で会員と歓談される家元
懇親会で挨拶される容子家元夫人



■ 記念式典

  8日午前9時半より式典を挙行。家元がお茶湯の儀を厳修、利休居士ならびに擔泉斎伊住宗晃宗匠に一碗を捧げられ、一同合掌の心を一つにしました。式典では、大会決議が発表され、それに基づいて高松市に金一封を贈呈。
  家元はご挨拶で「先人に感謝を捧げ、お互いに仲良く、相手の良いところを見つけようとする日本古来の本当の意味での優しさを自分自身のなかに再確認する一助に、どうぞこの一碗を使っていただきたい」と語りかけられました。

お茶湯の儀



功労者表彰に続いて、特別ご講演が行われ、家元が一問一答形式で、地区内会員から寄せられた質問にご回答。淡交会組織や点前手続、家庭教育観まで、広範にわたる質問に真摯に答えられ、満場の拍手をもって終了しました。

功労者表彰


家元による特別講演