第38回四国地区大会
潮の香りに誘われ、瀬戸大橋のたもとに参集






  6月2・3日、香川県坂出市・宇多津町において、千 宗室家元夫妻、伊住弘美様が出席され、第38回四国地区大会(濱田耕一四国地区長)が開催されました(主管・香川支部、津島鉄也支部長)。
  淡交会理事の大谷宗裕氏、香川県知事の真鍋武紀氏、坂出市長の松浦稔明氏、宇多津町長の谷川 実氏、四国中央市長の井原 巧氏(三島支部副支部長)、外務副大臣で衆議院議員の塩崎恭久氏(松山支部副支部長)、前防衛庁長官で衆議院議員の大野功統氏(香川支部顧問)、元厚生労働副大臣で衆議院議員の木村義雄氏(香川支部顧問)、元環境庁長官で参議院議員の真鍋賢二氏(香川支部顧問)はじめ多数の来賓、四国地区をはじめ全国より2100人を超える同門社中が参加しました。




●記念茶会
  記念茶会の茶席は、ホテルサンルート瀬戸大橋とユープラザ宇多津の2会場に、香川支部が濃茶席(丸亀分会担当)、薄茶席(多度津分会担当)、香煎席(観音寺分会担当)の3席を設け、青年部・学校茶道担当で立礼席が懸けられました。
  2日午後に香川入りされた家元夫妻は、早速茶席廻りへ。各席の趣を味わわれ、支部会員にねぎらいの言葉をかけられました。


濃茶席の待合床 本席床には北宋時代の墨蹟が掛かり点茶盤でのおもてなし


逆勝手の薄茶席で窓外の庭の緑も愛でながら一服


立礼席は和親棚で 壁には塩の結晶で地元の名所を描いた絵を飾って


学校茶道の参加校は、丸亀城西高等学校、善通寺第一高等学校、飯山高等学校、坂出第一高等学校、多度津工業高等学校、観音寺第一高等学校、観音寺中央高等学校、坂出高等学校の学生のみなさん。

和やかな香煎席


●つどい、会議、懇親会
  午後3時半より、ユープラザうたづにおいて準教授・茶名拝受者ならびに新入会員のつどい、またホテルサンルート瀬戸大橋において正副支部長・幹事長会議(学校茶道・青年部代表含む)が開催され、宗家方は茶席廻りの後、各会場に出席されました。


つどいで家元挨拶 会議で挨拶される家元夫人


  午後6時からは、ホテルサンルート瀬戸大橋平安の間・芙蓉の間において懇親会が催されました。真鍋賢二参議院議員(香川支部顧問)の乾杯の後、家元は2会場を回られて会員らとの記念撮影に応じられるなど和やかに進行しました。


真鍋氏による乾杯のご発声 記念撮影は和やかに





●大会式典
  翌3日の大会式典は9時30分より、坂出市立体育館において挙行。
  第一部「お茶湯の儀」。家元が大会の盛会を利休大居士、歴代宗匠に奉告、ご遺徳を偲ばれるとともに物故会員の霊位に対して一碗を捧げられ、一同も静かに合掌の心を合わせました。
  第二部「式典」では、主催者を代表し、濱田耕一地区長より歓迎の挨拶に続き、津島鉄也支部支部長が挨拶。発表された大会決議に基づいて、坂出市ならびに宇多津町に金一封が贈呈されました。
  家元は挨拶で、「地区大会は、参加される一人ひとりの心をつなぐゴールのないリレーのようなものです。多くの先達の思いを一碗に託して行うということを、大会を通じて感じていただきたい」と語られました。
  真鍋武紀知事、塩崎恭久外務副大臣、松浦稔明坂出市長、谷川 実多度津町長より祝辞。
  第三部「功労者表彰」では、家元より各賞が授与されました。
第四部「特別ご講演」は家元が登壇。家元は、季節とどのように向き合うかついて話され、「暑さや湿気を遮断してしまっては風流心や季節を楽しむ工夫は生まれない。茶の湯の先達たちは、季節と向き合い、上手に付き合う術を育んできた」として、茶の湯の中にある"ひと手間"かける大切さを分かりやすく語りかけらました。


お茶湯の儀


濱田地区長の挨拶 挨拶される家元


功労者表彰 家元講演