第39回四国地区大会
歴史と文化の香りをもてなしに込めて






  4月20・21日、愛媛県松山市において、千 宗室家元夫妻、伊住弘美様が出席され、第39回四国地区大会(濱田耕一四国地区長)が開催されました(主管:松山支部、石川富治郎支部長)。
  淡交会理事の大谷宗裕氏、愛媛県知事の加戸守行氏(松山支部顧問)、松山市長の中村時広氏(松山支部顧問)、内閣官房長官の塩崎恭久氏夫人 千枝子様、元建設大臣で参議院議員の関谷勝嗣氏(松山支部顧問)、参議院議員の山本順三氏、元衆議院議員の塩崎潤氏(松山支部顧問・前支部長)、同じく藤本孝雄氏(高松支部支部長)はじめ多数の来賓、四国地区をはじめ全国より2600人を超える同門社中が参加しました。また本大会には、松山市内の中学校・高等学校・大学より学生・生徒136人が式典にも出席し、当地における学校茶道の広がりと充実ぶりが感じられました。




●記念茶会
  記念茶会の茶席は、愛媛県生活文化センターに濃茶席(松山支部担当)が、また愛媛県県民文化会館に、同じく松山支部担当の薄茶席と香煎席、同支部青年部・学校茶道担当の立礼席が懸けられました。
  20日午後に松山入りされた家元夫妻は、早速に茶席廻り。各席の趣向をゆったりと味わわれ、担当の支部役員会員にねぎらいの言葉をかけられました。


濃茶席


薄茶席:待合床
淡々斎賛鵬雲斎大宗匠(若宗匠時代)画



香煎席


立礼席:10の小席それぞれに松山に因んだテーマの道具組で


  学校茶道の参加校は、愛媛大学、松山大学、東雲女子大学・短期大学、聖カタリナ大学、松山南高等学校、松山西高等学校、愛大付属農業学校、松山東高等学校、聖カタリナ高等学校、東温高等学校、松山中央高等学校、東雲高等学校、雄新中学校、垣生中学校、重信中学校、勝山中学校、鴨川中学校、久米中学校、北条南中学校、さらに社中所属の3人の生徒・学生の皆さんが茶席の点前・お運びなどに大活躍でした。

●つどい、会議
  午後3時半より、愛媛県県民文化会館において準教授・茶名拝受者ならびに新入会員のつどい、また正副支部長・幹事長会議(学校茶道・青年部代表含む)が開催され、宗家方は茶席廻りの後、各会場に出席されました。




●懇親会
  午後5時半からは、松山全日空ホテル・ダイヤモンドボールルームにおいて懇親会が催されました。愛媛今日会会長の今井瑠璃男氏が乾杯。宗家を中心に和やかに進行しました。







●大会式典

濱田地区長挨拶 加戸知事より祝辞


  翌21日の大会式典は9時30分より、愛媛県県民文化会館において挙行。
第一部「お茶湯の儀」では、家元が大会の盛会を利休大居士、歴代宗匠に奉告、ご遺徳を偲ばれるとともに物故会員の霊位に対して一碗を捧げられ、参加者も静かに合掌しました。
  第二部「式典」では、主催者を代表し、濱田耕一地区長より歓迎の挨拶に続き、石川富治郎支部長が挨拶。発表された大会決議に基づいて、松山市に金一封が贈呈されました。
  家元は挨拶で、「限られた空間を居心地良くするよう心を配りあっていたマナーの国・日本を次の世代へ受け渡していくことが、茶の湯に携わる私たちの務めです」と語られました。
  来賓を代表して、加戸守行知事、中村時広市長、関谷勝嗣参議院議員が祝辞。
塩崎恭久内閣官房長官からのビデオメッセージが披露されました。
  第三部「功労者表彰」では、家元より各賞が授与されました。
  第四部「特別ご講演」は家元が登壇。家元は、マナーについて話し進められ、さらに師と弟子との関係から互いに学びあうことの大切さを分かりやすく語りかけらました。


功労者表彰


特別講演