第40回四国地区大会
―春光溢れる高知にて開催―




  4月11・12日、高知県高知市において、千 宗室家元夫妻、伊住弘美様が出席され、第40回四国地区大会(濱田耕一四国地区長)が開催されました(主管・高知支部、濱田耕一支部長)。
  淡交会理事の大谷宗裕氏、高知県知事の尾崎正直氏(高知支部顧問)、高知市長の岡崎誠也氏(高知支部顧問)、衆議院議員の福井照氏、元国務大臣防衛庁長官で衆議院議員の中谷元氏、衆議院議員の山本有二氏夫人、前高知県知事 橋本大二郎氏夫妻はじめ多数の来賓、四国地区内外より1700人を超える同門社中が参加しました。また本大会には、中学校・高等学校・大学より学生・生徒183人が参加し、当地における学校茶道の広がりと充実ぶりが感じられました。




●正副支部長・幹事長会議、準教授・茶名拝受者・新入会員のつどい
  11日午後に高知入りされた家元夫妻を、三翠園玄関前で地元ひまわり幼稚園の園児90名が出迎えました。
  午後1時より学校茶道・青年部の代表者も出席して正副支部長・幹事長会議が行われ、また並行して高知県立県民文化ホール(グリーン)では準教授・茶名拝受者ならびに新入会員のつどいが開催されました。


元気よくごあいさつ


正副支部長・幹事長会議


準教授・茶名拝受者代表謝辞 新入会員「誓いのことば」
準教授・茶名拝受者・新入会員のつどい


●大会式典
  


お茶湯の儀


濱田耕一地区長挨拶 尾崎正直知事より祝辞


  その後、大会式典は午後2時30分より、高知県立県民文化ホール(オレンジ)において挙行。
  第一部「お茶湯の儀」では、家元が大会の盛会を利休大居士、歴代宗匠に奉告、ご遺徳を偲ばれるとともに物故会員の霊位に対して一碗を捧げられ、参加者も心静かに合掌しました。

  第二部「式典」では、主催者を代表し、濱田耕一地区長より歓迎の挨拶。
発表された大会決議に基づいて、高知市に金一封が贈呈されました。
  家元は、「今日、特に若い世代は日本の伝統文化に触れる機会が少なくなっています。知らないことは思い出すことが出来ません。日々修道に励まれる皆さんには、日本文化の伝承者として、若い世代に茶道の良さ、日本の伝統文化の魅力を伝えていただきたいと思います」と挨拶されました。その後、来賓を代表して、尾崎正直知事、岡崎誠也市長、福井照衆議院議員が祝辞を述べられ、今大会の盛会を祝しました。
  第三部「功労者表彰」では、家元より各賞が授与されました。
  第四部「特別ご講演」は家元が登壇。「茶席に込めた思いを語るとき、人の言葉を借りるのではなく、自分なりの言葉で伝えましょう。自分の色合いを加えてこそ学んだことが身につき、相手にも心が通じるのです」と語りかけらました。

功労者表彰


家元特別講演


●懇親会
  午後5時30分からは、三翠園・富士の間をメイン会場に、懇親会が催されました。衆議院議員の中谷元氏からご挨拶をいただき、前高知県知事 高知支部特別顧問の橋本大二郎氏が乾杯。宗家を囲んで和やかに進行しました。


橋本大二郎氏の発声で乾杯 高知名物「よさこい」


●記念茶会
  11日午前9時より記念茶会がはじまり、三翠園に濃茶席(高知支部担当)が、高知県立県民文化ホールに香煎席(高知支部担当)、高知市文化プラザかるぽーとに薄茶席(高知支部担当)、同支部青年部・学校茶道担当の立礼席がそれぞれ懸けられました。

  翌12日午前中に家元は、茶席廻り。各席の趣向をゆっくりと味わわれ、担当の支部役員会員にねぎらいの言葉をかけられました。


◇濃茶席
  三翠園・孔雀の間に設けられた濃茶席。
  参席者は和やかに一碗を楽しみました。

◇薄茶席
  花は高知の街角の風情を感じさせる春牡丹。
  陽光差し込む席でのもてなしに、主客の会話もはずみます。
     

◇学校茶道席


  学校茶道の参加校は、高知大学医学部、高知大学、高知工科大学、高知女子大学、高知学芸中学・高等学校、高知工業高等専門学校、土佐塾中学・高等学校、安芸高等学校、高知中央高等学校、高知東工業高等学校、佐川高等学校、窪川高等学校、岡豊高等学校、高知東高等学校、小津高等学校、清和女子高等学校、須崎高等学校、土佐高等学校、さらに社中所属の2人 総勢145名の生徒・学生の皆さんが茶席の点前・お運びなどに大活躍でした。

◇青年部席

  席中に飾られた色鮮やかな「フラフ」は、五月の節句の折、子どもたちの健やかな成長を願って作られる土佐東部地域には欠かせない風物詩。土佐の爽やかな風を感じさせます。


◇香煎席
高知名産・青のりを使った煎餅と香煎で和やかに