坐忘斎宗匠第十六代御家元継承記念
第47回東北地区大会
 
「一碗で感謝・合掌・仕え合い」をテーマに
第十六代御家元継承記念の地区大会を東北・仙台で開催


瑞鳳寺の名残の桜

式典会場の仙台サンプラザ


  第47回東北地区大会(今日庵老分・淡交会理事の辻 兵吉地区長)が、4月25〜27日、「一碗で感謝・合掌・仕え合い」をテーマに、宮城県仙台市において開催されました(主管・宮城支部、仙台市長の藤井 黎支部長)。開催地・仙台は、千嘉代子14代家元夫人の故郷で、裏千家茶道が盛んなところ。家元継承を記念する今年の地区大会の主管にあたり、千 宗室家元を迎え、盛大に行われました。
  大会には、淡交会理事・裏千家調査役の大谷宗裕様、同理事・納屋宗人様、来賓に宮城県知事・浅野史郎氏、仙台商工会議所会頭・村松 巌氏、衆議院議員・今野 東氏、鎌田さゆり氏、参議院議員・岡崎トミ子氏、櫻井 充氏、伊達家18代当主・伊達泰宗氏、はじめ多数が列席、また地区・支部内の役員、同門社中約4700人が参加。


●記念茶会

  25〜27日の3日間にわたり市内4か所に6席が懸かりました。

・濃茶席 瑞鳳寺(担当:鎌田宗州幹事長)
・薄茶席 仙庵(担当:大和田宗嬌副幹事長)
・薄茶席 仙台国際センター(担当:岡崎宗澄副幹事長)
・薄茶席 仙台国際センター(担当:池田宗容副幹事長)
・薄茶席 仙台国際センター(担当:宮城支部知新会)
・薄茶席 仙台市博物館(担当:宮城支部8青年部連絡会)

  仙台の茶の湯は伊達政宗公以来の伝統があり、席数の多さもさることながら、いずれの席も趣深く、また家元継承という祝意を込めた取り合わせでした。





濃茶席(瑞鳳寺) 薄茶席(仙庵)



岡崎副幹事長の展観 池田副幹事長席 宮城支部知新会席





青年部の薄茶席(仙台市博物館)


  25日には、勝山館において、準教授・茶名拝受者ならびに新入会員のつどい、正副支部長・幹事長会議に続いて、懇親会が催されました。





●大会式典

  26日午前9時より、仙台サンプラザにおいて式典を挙行。
  家元がお茶湯の儀を厳修され、大会の盛会を利休居士、歴代宗匠に奉告されるとともに、擔泉斎伊住宗晃宗匠の霊位に一碗を捧げられ、参加者は心一つに合掌しました。




  式典では、辻地区長が「坐忘斎家元として初めての東北地区大会が先々代夫人・清香妙嘉大姉の故郷で開かれることは大変意義深い。茶道の精神を確認しあい、さらなる道へ励もうではありませんか」と力強く挨拶。また藤井支部長は「本大会を機に、次の世代に向けて茶道を通じて新たな精神文化を作り上げる決意を」と挨拶されました。


藤井支部長の挨拶 浅野知事の祝辞


  発表された大会決議に基づいて、仙台市の文化事業に金一封を贈呈。
  家元は、挨拶で「今まで以上に開かれた裏千家茶道を作るため、いろいろな場所を廻り、会員の声に耳傾け、その土地の茶風を感じたい」と話されました。

  続いて、功労者表彰、特別ご講演。家元は、ご講演に代えて担当の宮城支部会員より寄せられた質問に回答され、様々な質問に丁寧に答えられ、参加者も熱心にメモを執りながら聴き入りました。

  式典会場の仙台サンプラザには、ロビーや屋外などに呈茶席(担当:学校茶道部)が4席設けられ、式典参加者に一碗がふるまわれました。
  学校茶道席の参加校は、向山高校、富谷高校、仙台育英高校、利府高校、多賀城高校、尚絅女学院高校、聖和学園高校、ドミニコ学園高校、角田女子高校、常盤木学園高校、明成高校、泉松陵高校、築館女子高校、名取北高校、宮城学院高校、第一女子高校、聖ウルスラ高校、泉館山高校、米山高校、白石女子高校、尚絅女学院短大、聖和学園短大、東北大医療技術短大、東北大学、東北薬科大学、東北文化学園大学、宮城学院女子大学、東北福祉大学、東北学院大学、仙台白百合女子大学、東北文化学園専門学校、宮城県警察学校、のみなさん。(順不同)