第48回東北地区大会
 
大会スローガン「一碗で感謝・合掌・仕え合い」のもと
出湯情緒で味わう一碗





  第48回東北地区大会(辻 兵吉地区長)が、千 宗室家元夫妻出席のもと、6月11・12日、福島市において開催されました(主管・福島支部、下田穰一郎支部長)。

  淡交会理事の大谷宗裕氏、納屋宗人氏、来賓に、福島県知事の佐藤栄佐久氏、福島市長の瀬戸孝則氏、衆議院議員の根本 匠氏、福島県教育長の富田孝志氏はじめ多数が列席、また地区内より3000人を超える同門社中が参加。
  大会は11日14時30分より吉川屋において準教授・茶名拝受者・新入会員のつどい、15時より正副支部長・幹事長会議(学校茶道・青年部代表を含む)、17時30分より懇親会が催され、翌12日9時より大会式典が挙行されたほか、両日にわたり記念茶会が催されました。
  阿武隈川の支流・摺上川沿いに開けた飯坂温泉の各旅館が会場となり、参加者は山あいの豊かな自然と温泉情緒を楽しみながら、ゆったりとした一碗を味わい合う地区大会となりました。





●記念茶会

  茶席は、支部長担当の濃茶席(於 月之瀬)、支部担当の立礼席(於 吉川屋)、学校茶道担当の立礼席(於 大鳥)、青年部担当の立礼席(於 パルセいいざか)と、支部担当の香煎席(於 吉川屋)が設けられました。各席には地元の可憐な花が入れられ取り合わせに彩りを添えていました。





濃茶席(支部長)



立礼席(支部) 立礼席(青年部)





立礼席(学校茶道)



  学校茶道の参加校は、福島東稜高等学校、福島西高等学校、桜の聖母学院中学校、桜の聖母学院高等学校、県立橘高等学校、福島大学のみなさん。


香煎席





●つどい、会議

つどいで挨拶される家元 会議で挨拶される家元夫人


●懇親会
  懇親会は、吉川屋内の2会場で。各テーブルを順に廻られる家元を囲んで和やかに進められました。




家元を囲んでの記念撮影





●大会式典

お茶湯の儀 大会式典


  大会式典は12日9時より「パルセいいざか」において挙行。
  家元による「お茶湯の儀」で厳かに開幕。参加者は心一つに合掌し、先人に感謝し大会の盛会を祈りました。
辻地区長より「この茶道の集まりにおいてこそ、人間本来の美しい気持ちをもって平和を願い豊かな心で人生を歩めるということを、毎日体験しているのです。この大会を通じてその心をかみしめ、明日からの生活に生かしていただきたい」と挨拶。下田支部長より「ここ福島飯坂で、同門のみなさまが知りあい親しくなっていただくことが、それそれのお茶の世界が広がることになります」と挨拶され、茶道を大いにアピール。
発表された大会決議では、「支部・学校茶道・青年部・数寄者の四者一体の意識高揚と会員増強」を誓い、また大会の名において、福島市の文化事業に金一封が贈呈されました。
  家元は挨拶で、「雨上がりの山稜を立ち上る雲気を感じ、自然の豊かさに浸りました。本大会では随所で福島県らしいもてなしを受け、その土地ならではのお茶を楽しむことができました。それが地域社会に根差している文化であり、生活臭漂う文化が日本を形作っているのです」と、地域における文化の重要性を語られました。
  佐藤知事、瀬戸市長より祝辞の後、功労者表彰。

  続いて、家元による特別講演が行われ、家元は地区内支部会員よりの質問にユーモアを交えながら丁寧に答えられました。


講演される家元