第50回東北地区大会
 
清浄な水と豊かな産物に満たされて和やかに




  第50回東北地区大会(辻 兵吉地区長)は6月9〜10日、千 宗室家元夫妻、伊住弘美様を迎え、山形県鶴岡市において開催されました(主管・庄内支部、酒井忠久支部長)。
  淡交会理事の大谷宗裕氏、来賓に衆議院議員の加藤紘一氏(庄内支部特別顧問)、山形県知事の齋藤弘氏、鶴岡市長の富塚陽一氏はじめ多数の来賓、地区内外より約2800人の同門社中が参加しました。50回を数える本大会は、折しも7日に50歳となられた家元をお迎えして、祝意はいっそうの盛り上がりをみせました。

●大会日程
  9日は東京第一ホテル鶴岡において、午後3時30分より準教授・茶名拝受者ならびに新入会員のつどい、午後4時より正副支部長・幹事長会議、午後5時半より懇親会。翌日には鶴岡市文化会館において大会式典。また、両日にわたり記念茶会が催されました。





●記念茶会
  鶴岡アートフォーラムに濃茶席(支部長担当)、薄茶席(支部担当)、グランドエル・サンに薄茶席(支部担当)、薄茶席(学校茶道・青年部担当)が懸けられたほか、致道博物館・鶴岡公園内やすらぎ広場・疎林広場に香煎席(支部担当)が設けられました。庄内藩の城下町として栄えてきた鶴岡の街並とともに、各席とも味わい深い一碗が呈されました。


○於:鶴岡アートフォーラム
濃茶席床 濃茶席で挨拶される席主の酒井支部長


薄茶席


○於:グランドエル・サン
薄茶席(点茶盤) 薄茶席(和親棚)


  学校茶道の参加校は、山形県立鶴岡中央高等学校、酒田西高等学校、酒田商業高等学校、酒田工業高等学校、酒田市立酒田中央高等学校、鶴岡東高等学校、酒田南高等学校、天真学園高等学校の生徒・学生のみなさん。


酒井支部長が館長を務められる致道博物館にて


香煎席(致道博物館1階)


  9日午前に庄内に到着された宗家方は、昼食後早速に各茶席を巡られた後、東京第一ホテル鶴岡で行われたつどい、会議に出席されました。


つどいで家元挨拶 会議で挨拶される家元夫人


  夕刻からの懇親会は、冒頭、羽黒山山伏による法螺貝の音が響き渡りました。家元はじめ、辻地区長ら地区内役員方が登壇、50回を記念して盛大に鏡開き。その後、家元は各席を回られ記念撮影に応じられながら歓談の輪があちこちに。また鶴岡・天神祭の装束の方々が宴を盛り上げました。


和やかな懇親会





■大会式典
  大会式典は、10日午前9時30分より鶴岡市文化会館において挙行。
  家元によるお茶湯の儀で開幕。家元が大会の盛会を奉告されるとともに、物故会員の霊位に捧げられた一碗に一同静かに合掌しました。
  辻地区長、酒井忠久支部長より挨拶、続いて発表された大会決議に基づき鶴岡市の文化事業に金一封が贈呈されました。
  来賓の齋藤弘知事、加藤紘一衆院議員、富塚陽一市長より祝辞。
  功労者表彰に続いて特別ご講演が行われ、家元がご登壇。
  家元は、献茶式に臨む姿勢について、有難いという気持ちと古来より崇敬されてきた場所やものに対する畏怖の念を語られ、茶の湯の持つ今日的役割など、時折ユーモアを交えてわかりやすく話され、会員らも熱心に耳傾けていました。


辻地区長の挨拶


齋藤知事より祝辞 酒井支部長の挨拶


挨拶される家元 功労者表彰