第51回東北地区大会
薫風爽やかな郡山に集う




  5月18・19日、郡山市において、千 宗室家元夫妻、伊住弘美様が出席され、第51回東北地区大会(大会会長:辻 兵吉東北地区地区長・秋田支部支部長・淡交会理事・今日庵老分)が開催されました。(主管:郡山支部、藤森英二支部長)
  淡交会理事の大谷宗裕氏、衆議院議員で内閣総理大臣補佐官の根本 匠氏(郡山支部顧問)、佐藤雄平福島県知事代理の室井勝出納長、郡山市長の原 正夫氏、衆議院議員の玄葉光一郎氏(郡山支部顧問)、亀岡偉民氏(福島支部副支部長)はじめ多数の来賓、地区内外より2300人を超える同門社中が参加しました。

●大会日程
  18日は、ホテルハマツ郡山において15時より準教授・茶名拝受者・新入会員のつどい、16時より正副支部長・幹事長会議、17時30分より懇親会。翌19日は9時30分より郡山市民文化センターにて大会式典。また、18・19日の両日にわたり記念茶会が催されたほか、今回は特別に18日〜20日の3日間「今日庵文庫所藏−茶書展−」が開催されました。





●記念茶会
  開成山大神宮に濃茶席(藤森英二支部長担当)、ホテルハマツ郡山に薄茶席と香煎席(郡山支部担当)、郡山市民文化センターに立礼席(学校茶道・青年部担当)の計4席が設けられました。


開成山大神宮 濃茶席


薄茶席 香煎席


立礼席(青年部手作りの安積野棚で)


●つどい・会議
  18日午後、宗家方は記念茶会の各席を廻られた後、準教授・茶名拝受者・新入会員のつどい、正副支部長・幹事長会議に出席されました。




●懇親会
  午後5時30分からは、ホテルハマツ郡山において懇親会が催されました。冒頭、安積黎明高等学校合唱団による合唱があり、根本 匠氏による乾杯の後、家元は「つどい」参加者で懇親会出席の60名と記念撮影に臨まれ、味戸道雄氏(郡山支部副支部長)による中締めの挨拶で懇親会は締めくくられました。
  また、午後6時30分からは青年部東北ブロック(高橋宗進ブロック長)主催の懇親会が開催。家元との記念撮影もあり、和やかな会となりました。







●大会式典
  翌19日の大会式典は9時30分より、郡山市民文化センターにおいて挙行。
  第一部「お茶湯の儀」。家元が大会の盛会を利休大居士、歴代宗匠に奉告、ご遺徳を偲ばれるとともに物故会員の霊位に対して捧げられた一碗に、一同も静かに合掌の心を合わせました。
  第二部「式典」では、主催者を代表し辻 兵吉地区長より歓迎の挨拶に続き、藤森英二支部長が挨拶。下田穰一郎氏(参事・福島支部支部長)より発表された大会決議に基づいて、郡山市に金一封が贈呈されました。
  家元は「地区大会は心のバトンリレーです。和みの精神を手から手へ心から心へ受け渡していただきたい」と挨拶。来賓の根本 匠衆議院議員、佐藤雄平福島県知事代理の室井勝出納長、原 正夫郡山市長、玄葉光一郎衆議院議員より祝辞。
  第三部「表彰会」では千 容子家元夫人の挨拶に続き、家元より各賞が授与されました。今年度からは優良会員表彰に「青年部正会員増強部門」が加わり、東北地区は4名の教授者が受賞しました。
  第四部「特別ご講演」は家元が登壇。家元は、「茶道の基本は稽古を重ねることです」と話され、先に考案された「座礼棚」について、「どなたも隔てなくお茶を楽しんでいただけるよう私なりに工夫したものです」と話されながら、茶の湯の持つ譲り合う心、謙譲の精神を分かりやすく語りかけられました。


お茶湯の儀 講演される家元


藤森支部長の挨拶 辻地区長より郡山市長へ寄金の贈呈


功労者表彰


●今日庵文庫所蔵−茶書展−
  東北地区大会を記念し、式典会場でもある郡山市民文化センターにて「今日庵文庫所蔵−茶書展−」を開催。今日庵文庫は歴代宗匠の蒐集された茶道文献約5万点を蔵していますが、今回は陸羽の『茶経』、栄西の『喫茶養生記』など、歴代家元の著書を含めた近代までの茶書41点が展観、所蔵本が一括して公開されるのは初めてということもあり、好評を博していました。