第55回・第56回東北地区大会




  5月18日(土)・19日(日)、山形市において、千 宗室家元夫妻、千 敬史様、千 万紀子様、伊住公一朗様、伊住禮次朗様が出席され、第55回・第56回東北地区大会(長谷川吉茂地区長、主管:山形支部、清原浄田支部長)が「法灯に祈る東北の復興」のサブテーマのもと開催されました。
  一昨年の第55回東北地区大会が、岩手南支部(宮澤啓祐支部長)主管で開催予定でしたが、東日本大震災により延期となったため、2大会併せての開催となりました。
  大会には、山形県知事の吉村美栄子氏、副知事の細谷知行氏、山形市長の市川昭男氏(山形支部顧問)、衆議院議員の遠藤利明氏、阿部寿一氏、参議院議員の舟山康江氏、裏千家老分の小坂 敬氏(東京第五東支部支部長)、岡野光喜氏(東京第五西支部支部長)、加賀美 郷氏(東京第三西支部支部長)、淡交会監事の庄司尚史夫妻(境港支部支部長)、ドイツ・メッツラー銀行経営パートナーのゲルハルト・ヴィースホイ夫妻、裏千家調査役の大谷宗裕氏はじめ多数の来賓、東北地区内外より2000名を超える同門社中が参加しました。




● 記念茶会
  大会期間中、山形市内各所に濃茶席1席、薄茶席3席、香煎席1席の計5席が設けられました。とりわけ山寺立石寺根本中堂では、ご本尊である薬師如来坐像の50年に一度の御開帳の年にあたり、大会参加者は一般の参詣者に混じって拝観に訪れました。


【濃茶席(山形支部担当)】(於・山形美術館)



【薄茶席(山形支部担当】(於・山寺芭蕉記念館)



【薄茶席(青年部担当)】(於・山寺芭蕉記念館)



【薄茶席(学校茶道連絡協議会担当)】(於・パレスグランデール)



【香煎席(山形支部担当)】(於・山形美術館)



  学校茶道の参加校は、山形大学、東北文教大学、県立保健医療大学、山形西高等学校、山形北高等学校、左沢高等学校、寒河江高等学校、山辺高等学校、上山明新館高等学校、楯岡高等学校、山形市立商業高等学校、村山農業高等学校、東根工業高等学校、楯岡小学校、天童東幼稚園、諏訪の杜保育園、伝統文化こども教室、米沢市南部コミュニティセンターふれあい茶道教室の皆さん。


● つどい・会議(於・パレスグランデール)
  18日午後3時30分より「準教授・茶名拝受者・新入会員のつどい」が開催されました。準教授・茶名拝受者を代表して、山形支部の志田宗俊さんが謝辞を、新入会員を代表して同支部の安達みゆきさんが誓いのことばを述べました。


謝辞 誓いの言葉


  「正副支部長・幹事長会議」は午後4時より開催。家元に続いて家元夫人、千 敬史様が挨拶されました。




● 懇親会(於・パレスグランデール)
  午後5時30分より開宴。長谷川地区長、清原支部長、家元からの挨拶に続いて市川市長の祝辞、宮澤岩手南支部長の発声で乾杯。参加者は家元を囲み和やかに時を過ごしました。


長谷川地区長挨拶


清原支部長挨拶 宮澤岩手南支部長 乾杯


  終わりに、清野伸昭副支部長(山形商工会議所会頭)による中締めの挨拶でお開きとなりました。


清野副支部長 中締め


● 大会式典(於・山形県民会館)
  翌19日、午前9時30分より挙行。
  第一部「お茶湯の儀」では、家元が大会の開催を利休大居士、歴代宗匠に奉告、ご遺徳を偲ばれるとともに、物故会員の霊位に対して一碗を捧げられました。お茶湯の儀に先立ち、山寺立石寺に比叡山延暦寺から伝えられ1200年にわたり守られている「不滅の法燈」が、清原支部長の手により利休居士画像に供えられました。




  第二部「式典」では、大会会長の長谷川地区長と大会委員長の清原支部長が主催者を代表して挨拶。




  続いて、大会を記念して山形市へ文化振興基金として金一封が贈呈されました。その後、家元が挨拶され、主管の山形支部に対し感謝の意を表されました。
  来賓を代表して吉村知事、市川市長が祝辞を述べられ、最後に次回大会を主管する宮城支部の鎌田文惠支部長より挨拶がありました。




吉村知事祝辞 市川市長祝辞


  第三部では功労者表彰が行われ、家元が各賞を授与されました。




  続く講演会で、家元は「茶の湯はそれぞれの地方の香りを楽しむ文化です。地元を見渡せば、お茶に適うその土地ならではのものがきっと見つかるはずです。それらをうまく取り入れることによって、その土地の茶の湯が生き生きとしたものになるのです」と語られました。