坐忘斎宗匠第十六代御家元継承記念
第36回東京地区大会

「一碗で感謝・合掌・仕え合い」をテーマに
茶道のよさを首都・東京から発信

式典会場の東京国際フォーラム


  第36回東京地区大会(内海 倫地区長)が、千 宗室家元夫妻の列席のもと、10月10・11日に開催されました。大会には、淡交会顧問の塩月宗芯師、淡交会理事・裏千家調査役の大谷宗裕氏、同理事・納屋宗人氏、石原伸晃国土交通大臣、民主党代表の菅 直人氏、今日庵老分の近藤道生氏、本庄八郎氏(淡交会理事)、五島哲氏はじめ多数の来賓、地区内の同門社中約1500人が参加(主管・東京第二東支部、井上辰雄支部長)。
  大会日程は、10日に記念茶会、つどい、会議、懇親会、11日に大会式典が行われ、参加者は、一碗のもとに心の絆を深めるともに、茶道の良さを首都・東京より発信しました。


●記念茶会

  東京美術倶楽部において、濃茶席(担当:副支部長の小林興起氏・下村博文氏)、薄茶席二席   (担当:参与の大池宗佑氏・大代宗嘉氏・監事の大平宗和氏と、担当:学校茶道・板橋・豊島青年部)。家元継承の祝意を取り合わせと点前に込めた一碗が呈されました。
  準教授・茶名拝受者・新入会員のつどい、正副支部長・幹事長会議は、東京會舘において午後4時から。また夕刻よりの懇親会では、家元夫妻を囲んで和やかに催されました。


東京美術倶楽部での記念茶会に家元一行を迎えて


濃茶席 (副支部長担当席) 薄茶席 (参与・監事担当席)


薄茶席 (青年部・学校茶道担当席)
学校茶道参加校は法政大学、東京都立短期大学の学生


会議で挨拶される千 容子家元夫人


懇親会で、内海地区長より挨拶 家元を囲んで和やかに記念撮影



●大会式典

  11日午前9時より、東京国際フォーラムにおいて式典を挙行。
  家元がお茶湯の儀を厳修されて厳粛に開幕しました。内海地区長より「お茶湯の儀で流麗かつ堂々とした点前を拝見し、よき家元、最高のリーダーであると感銘を受けました。これからの指導をお願いしたい」とご挨拶。発表された大会決議に基づき「江戸開府四〇〇年の事業」に協賛し金一封を贈呈。
  家元は、「若宗匠から家元という衣替えをしたようなもの。衣を脱げば皆さんと同じ一茶人として、与えられた役割を果たしたい。これからは心の絆を今まで以上に強固にし、地域に足を運び、みなさん方の中に入って声を聞いてまいりたい」と挨拶されました。
  続いて、菅 直人氏、元通産大臣の越智通雄氏より祝辞。さらに、功労者表彰、家元の記念講演が行われました。家元は地区内会員から寄せられた質問について、一問一答の形で返答され、参加者はメモを執りながら熱心に聴講しました。


お茶湯の儀


地区長挨拶 式典に列席された来賓方


功労者表彰