第38回東京地区大会
首都・東京に集い、茶の心を発信





  第38回東京地区大会(関東第一地区・内海 倫地区長)が、千 宗室家元夫妻臨席のもと、6月9〜11日、開催されました(主管・東京第三東支部、原田吉蔵名誉支部長・小野俊夫支部長、協力・東京第三西支部)。主管する東京第三東支部は主に中央区、千代田区、新宿区を活動地域としています。
  淡交会顧問の塩月宗芯師、淡交会理事の大谷宗裕氏、納屋宗人氏、櫻井宗幸氏、今日庵老分の五島 哲氏、大林剛郎氏(淡交会理事)、衆議院議員の佐藤信二氏、菅 直人氏、石原伸晃氏、小林興起氏、下村博文氏、参議院議員の小野清子氏はじめ多数の来賓、地区内外より約4500人の同門社中が参加しました。


■大会日程
  六本木ヒルズ森タワー・アカデミーヒルズ49を会場に、9、10日に記念茶会。また10日は午後4時より準教授・茶名拝受者ならびに新入会員のつどい、正副支部長・幹事長会議、午後5時半よりグランドハイアット東京において懇親会、11日には東京厚生年金会館において大会式典が挙行されました。





■記念茶会
  濃茶席(原田吉蔵東京第三東・西支部名誉支部長担当)、薄茶席(本庄八郎東京第三西支部支部長担当)、茶箱席(東京第三東支部学校茶道連絡協議会・青年部担当)の3席が設けられました。
  現代日本の先端を行く都市空間・六本木ヒルズの49階という場所を巧みに取り入れ、洗練された趣向でもてなされました。


濃茶席:数寄者の粋を存分に 待合では会記がスクリーンに


薄茶席:壁面に貼られた茶畑の緑も鮮やかに 茶箱席:和親棚に斬新な取り合わせで


  学校茶道の参加校は、関東国際高等学校、武蔵野星城高等学校の生徒のみなさん。





■つどい、会議
  10日午後、茶席廻りをされた家元一行は、準教授・茶名拝受者・新入会員のつどいへ。
家元は、それぞれの許状・資格を取得した会員に対して、「自分で自分を高めていくよう、楽しみながら歩みを続けていってください」と激励。
引き続いて、正副支部長・幹事長会議に出席され地区役員らを労われました。
  午後5時半より、グランドハイアット東京に会場を移して懇親会。家元を囲んで和やかに催されました。


新入会員より「誓いのことば」 会議で挨拶される家元夫人


懇親会で挨拶される石原伸晃氏





■大会式典
  新宿にある東京厚生年金会館ホールにおいて大会式典が行われ、午前9時30分、家元によるお茶湯の儀で開式。家元が大会の盛会を奉告されるとともに、物故会員の霊位に捧げられた一碗に一同心静かに合掌しました。


お茶湯の儀で利休居士画像に一碗を


  主催者を代表して田村秀昭地区長代理の挨拶に続き、小野支部長が「役員・会員が一体となって茶道のよさを社会へ呼びかけていくよう、まず首都東京が立ち上がろう」という内海地区長の力強いメッセージを代読。満場の拍手で賛同された大会決議に基づき、本大会の名においてカンボディア王国の恵まれない子どもたちに義援金の贈呈があり、出席された特命全権大使プー・ソティレアッ氏に手渡されました。
  家元ご挨拶に続いて、来賓の小野清子氏より祝辞、東京都知事・石原慎太郎氏よりのメッセージが披露されました。
功労者表彰の後、講演された家元は、「日本的なものが失われつつある現代、本来日本人の心の中にある何かを敬う気持ちに気づくことが、自分の分際を知り合掌する心につながる。それを気づかせられる"良い先生"になってほしい」と語りかけられました。


田村地区長代理より挨拶 功労者表彰