第41回東京地区大会
―首都・東京で盛大に開催―


  5月30・31日、東京都千代田区・港区において、千 宗室家元夫妻、伊住弘美様が出席され、第41回東京地区大会(内海 倫地区長)が開催されました(主管・東京第二西支部、川村耕太郎支部長)。
  淡交会顧問の塩月宗芯師、淡交会理事の大谷宗裕氏、櫻井宗幸氏、今日庵老分・淡交会理事の本庄八郎氏、元通産大臣で衆議院議員の深谷隆司氏(東京第一西支部副支部長)、民主党代表代行で衆議院議員の菅 直人氏(東京第八北支部副支部長)、元国土交通大臣で衆議院議員の石原伸晃氏(東京第七東支部副支部長)、元国務大臣国土庁長官で衆議院議員の伊藤公介氏(東京第八南支部副支部長)、衆議院議員の菅原一秀氏(主管東京第二西支部顧問)、松原仁氏(東京第四西支部顧問)、参議院議員の中川雅治氏(関東第一地区常任顧問・東京第五東支部顧問)、秋元 司氏(主管東京第二西支部顧問・練馬青年部部長)、JOC会長の竹田恒和氏(関東第一地区常任顧問)、大橋寛治氏(関東第一地区顧問)はじめ多数の来賓、関東第一地区を中心に各地より延べ3200人を超える同門社中が参加しました。

●つどい・会議
  東京入りされた家元夫妻は早速、準教授・茶名拝受者・新入会員のつどい、正副支部長・幹事長会議に出席されました。

準教授・茶名拝受者代表謝辞 新入会員代表の誓いのことば

正副支部長・幹事長会議

●大会式典
  午後2時より、帝国ホテル孔雀の間において挙行。
  第一部「お茶湯の儀」。家元が大会の盛会を利休大居士、歴代宗匠に奉告、ご遺徳を偲ばれるとともに物故会員の霊位に対して一碗を捧げられ、一同も静かに合掌の心を合わせました。


  第二部「式典」では、主催者を代表し、内海 倫関東第一地区長より歓迎の挨拶に続き、川村耕太郎東京第二西支部支部長が挨拶。発表された大会決議にもとづき日本赤十字社東京都支部へ金一封が贈呈されました。


内海地区長挨拶 川村支部長挨拶


  家元は「茶の湯が今日まで続いてきたのは、皆さん方の茶の湯に対する熱い思いがあったのはもちろん、先人達が互いの異なりを認め合いながら生きてきたからではないでしょうか。これからも、淡交会がより良い場所になるよう、皆さんも共に歩んでいただきたいと思います」と挨拶されました。
  その後、来賓を代表して菅直人衆議院議員、菅原一秀衆議院議員より祝辞。


  第三部「功労者表彰」では、千 容子家元夫人より挨拶の後、功労者表彰が行われ、家元より各賞が授与されました。


  第四部「特別ご講演」は家元が登壇。家元は、「最近、外にいても目に見えない個室に入ったまま生活をしているように感じられる人が多く見受けられます。大勢の人の中にいても、自分の佇まいに気を配るように相手の佇まいにも敏感になることができてこそお茶人。そのためには日頃の稽古が重要です」と語りかけられました。


●懇親会
  午後5時30分からは、富士の間において懇親会が開催され、地区常任顧問の竹田恒和氏の祝辞に続き、石原伸晃氏のご発声で乾杯。家元は各席を回り記念撮影に応じられるなど、会員と和やかに懇談されました。





●記念茶会
  翌31日には東京美術倶楽部にて記念茶会が催されました。濃茶席(正副支部長担当)、薄茶席(荘 宗浩参与担当)、立礼席(音無・練馬両青年部、学校茶道担当)の3席が設けられ、家元は各席の趣向を楽しまれながら一碗を喫されました。
  当日は生憎の雨模様でしたが、3席の設えがそれぞれ外の風情と呼応し互いに響きあうような一体感あふれる茶席で、各席での主客の会話も弾みました。

◇濃茶席(正副支部長担当)
  本席の床は、翠巌老師筆 玉舟和尚賛「喝学」。
  花入は竹尺八 認得斎直書で「五月雨ただよふ雲にうちまぎれ なくてわかぬほととぎす哉」。


◇薄茶席(荘 宗浩参与担当)
  本席の床は、坐忘斎家元筆「九天雲静鶴飛高」。
  葛製の菓子「草の露」も涼やかに。


寄付:淡々斎絵賛「雲間一声」

◇立礼席(音無・練馬両青年部、学校茶道担当)
  「東京の今昔」をテーマに、青年部会員手作りの江戸更紗の屏風など、細かなところまで工夫された席です。千住博氏によるウォーターフォールのスクリーンが清々しい空気を醸し出します。


  学校茶道の参加校は、横浜市立山内中学校、越谷市立光陽中学校、埼玉県立吉川高等学校、国立看護大学、昭和女子大学、東京藝術大学、上智大学、早稲田大学、東京外国語大学の学生のみなさん。

クロークも高校生がお手伝い