第46回東海地区大会



  4月16・17日、岐阜市において、千 宗室家元夫妻、千 万紀子さん、伊住弘美様、伊住公一朗氏が出席され、第46回東海地区大会(主管:岐阜支部、辻 正支部長)が開催されました。
  大会には、岐阜県副知事の西藤公司氏、岐阜市長の細江茂光氏(岐阜支部顧問)、衆議院議員の野田聖子氏(岐阜支部顧問)、柴橋正直氏、笠原多見子氏、今日庵老分の加賀美郷氏、淡交会理事の大谷宗裕氏はじめ多数の来賓、東海地区内外より総勢2577名の同門社中が参加しました。


● 会議・つどい(於:岐阜グランドホテル)
  4月17日午前11時から「準教授・茶名拝受者ならびに新入会員のつどい」が行われ、家元は、「裏千家では、席中、右手を上にして手を組みます。これは兜門から露地を通って中門、そして躙口を通って余計なものを削ぎ落としてきたのだから、利き手を押さえる必要はないという気持ち、すなわち相手を信頼する心の現われなのです。今後、皆さんが道に迷われたときには、このようなことが裏千家の出発地であるということを思い起こしてください」と挨拶されました。


準教授・茶名拝受者代表「謝辞」
岐阜支部 片倉佳代さん
新入会員代表「誓いのことば」
同支部 谷川輝子さん

  その後、宗家方は「正副支部長・幹事長会議」に出席。挨拶された家元は「混迷を深める現代、未来に向けて、裏千家のお茶にとどまらず正しい日本の姿を地域社会に伝えていくために皆さまのご理解、ご協力をお願いいたします」と話され、続いて家元夫人が挨拶されました。



● 大会式典(於:岐阜グランドホテル)
  同日午後1時より、大会式典を挙行。
  第一部「お茶湯の儀」では、家元が大会の開催を利休大居士、歴代宗匠に奉告、ご遺徳を偲ばれるとともに、物故会員の霊位に対して一碗を捧げられました。


  第二部「式典」では、大会会長で東海地区長の辻 正支部長から主催者代表の挨拶、大会委員長の大松利幸副支部長の挨拶に続いて、淺沼宗博淡交会参事から発表された大会決議に基づき辻地区長より岐阜市の文化振興金として金一封が贈呈されました。
  続いて、家元が挨拶され、来賓を代表して西藤公司副知事、細江茂光市長、衆議院議員の野田聖子氏が祝辞を述べられました。

辻地区長 大松副支部長

大会決議の発表 岐阜市に金一封を贈呈

家元より挨拶

  第三部「表彰会」では、家元夫人の挨拶の後、家元より淡交フェロー・特別表彰・学校茶道永年勤続者表彰・淡交会育成功労者表彰・淡交会青年部育成功労者表彰・淡交会継続会員表彰の各賞が、また辻地区長より地区役員永年勤続表彰と地区長表彰が授与され、会場は拍手に包まれました。

家元夫人挨拶


  第四部「特別講演」で家元は、「相手の良いところを見つけようと努力する気持ちがあれば、美辞麗句を投げかけるようなことをしなくても人間同士の言葉のやりとりに潤いが出てくるのです。そのような気持ちで日々の稽古に励んでいただきたいと思います」と語りかけられました。



● 懇親会(於:岐阜グランドホテル「ロイヤルシアター」)

  辻 正地区長、家元の挨拶の後、来賓を代表して岐阜新聞社社長の杉山幹夫氏(岐阜支部顧問)と伊奈波神社宮司の東 道人氏が祝辞を述べられ、今川善彰副支部長の発声で乾杯。岐阜県交響楽団レディースカルテットの演奏で会食が始まり、岐阜芸鼓連による「鵜飼舟」も披露され、会場を華やかに彩りました。家元は、各席を回り記念撮影に臨まれるなど参加者と和やかに懇談されました。
  閉会に先立ち、辻 正地区長、岡本太右エ門氏(岐阜支部顧問)による謡曲「高砂」が披露され、万雷の拍手のなか、賑やかに盛り上がった懇親会は幕を閉じました。

杉山社長より挨拶 東宮司より挨拶

今川副支部長より乾杯発声 謡曲を披露


● 記念茶会(於 岐阜グランドホテル)
  大会期間中、記念茶会が開催。濃茶席(岐阜支部担当)、薄茶席(同支部担当)、ふれあい席(同支部学校茶道連絡協議会担当)が設けられ、参加者は各席の趣向を楽しみました。

【濃茶席】(岐阜支部担当)
伊奈波神社(岐阜市)にある茶室「水月亭」をテーマに。




【薄茶席】(岐阜支部担当)
長良川の鵜飼船と松明を表現。




【ふれあい席】(岐阜支部学校茶道連絡協議会担当)
岐阜の春まつりの趣向で一碗を。



  学校茶道の参加校は、岐阜大学、岐阜薬科大学、岐阜市立女子短期大学、大垣文化総合専門学校、県立関有知高等学校、県立関高等学校、県立岐阜城北高等学校、県立岐阜高等学校、羽島市立中島中学校、岐阜大学附属中学校、関市立倉知小学校、関幼稚園、和良保育園、倉知保育園の皆さん。