第50回東海地区大会




  平成29年10月27日(金)・28日(土)、歴史的に裏千家と縁の深い三重県松阪市において、
千 宗室家元はじめ宗家の方々が出席され、第50回東海地区大会(辻 正地区長、主管:三重南支部 松田和祐名誉支部長・濱田典保支部長)が開催されました。
  三重県知事の鈴木英敬氏(三重北支部顧問)、松阪市長の竹上真人氏(三重南支部顧問)、衆議院議員の田村憲久氏(三重南支部副支部長)はじめ多数の来賓、地区内外より2,200名の同門社中が参加しました。

●つどい(於・農業屋コミュニティ文化センター)
  27日午後3時より「準教授・茶名拝受者ならびに新入会員のつどい」が開催。準教授拝受者109名、茶名拝受者202名、新入会員199名、合わせて510名の会員が参加。
  倉斗宗覚今日庵業躰による講義、家元の挨拶に続いて、準教授・茶名拝受者を代表して三重南支部の西川宗俊さんが謝辞を、新入会員を代表して三重南支部の道端 恵さんが誓いの言葉を述べました。  




謝辞 誓いの言葉


●会議(於・華王殿)
  「正副支部長・幹事長会議」は午後3時30分より開催。同日が三笠宮崇仁親王殿下の一年祭にあたることから出席者一同にて黙祷が捧げられました。家元の挨拶に続いて、主管支部による大会概要説明や地区・学校茶道連絡協議会・青年部からの諸報告が行われました。




●懇親会(於・華王殿)
  午後5時より開宴。大紀町野原地区の皆さんによる伊勢大神楽の舞が披露され、サプライズで獅子に扮した濱田支部長から先日ご婚儀を挙げられた万紀子様への御祝いの品が家元に贈られました。辻地区長、濱田支部長、家元からの挨拶、竹上市長の来賓挨拶に続いて、田村衆議院議員(副支部長)の発声で乾杯。参加者は宗家を囲んで和やかに懇親を深めました。
  富田英之副地区長による中締めの挨拶で締めくくられました。


伊勢大神楽の舞 濱田支部長より御祝いの品贈呈


辻地区長 挨拶 濱田支部長 挨拶


竹上市長 祝辞 田村議員(副支部長) 乾杯の発声


富田副地区長による中締め


●大会式典(於・クラギ文化ホール)
  28日午前10時より、大会式典を挙行。
  第一部「お茶湯の儀」では、家元が大会の開催を利休大居士、歴代宗匠に奉告、ご遺徳を偲ばれるとともに、物故会員の霊位に対して一碗が捧げられました。




  第二部「式典」では、はじめに主催者を代表して辻地区長と主管三重南支部の濱田支部長より歓迎の挨拶。その後、松阪市へ文化振興基金として金一封が贈呈されました。

  家元の挨拶の後、来賓を代表して竹上市長、田村議員、公務の合間をぬって駆けつけられた鈴木知事より祝辞が述べられました。最後に次期大会を主管する沼津支部の池田龍司支部長より、2年後の大会の成功に向けた決意表明がありました。


辻地区長 挨拶 濱田支部長 挨拶


松阪市へ金一封贈呈


竹上市長 祝辞 田村議員 祝辞


鈴木知事 祝辞 池田支部長 挨拶


  第三部では家元から功労者表彰として淡交フェロー、淡交会育成功労者表彰、淡交会青年部育成功労者表彰が授与されました。


淡交フェロー


淡交会育成功労者表彰 淡交会青年部育成功労者表彰


  続く特別講演で家元は「『温故知新』という言葉と並んで『稽古照今』という言葉があります。稽古という言葉は古きをなぞるという意味です。古きをなぞれば今を照らす、どのような経緯を経て今こうなったかということを立ち止まって振り返ることが大切です」と語りかけられました。




●青年部のつどい(於・農業屋コミュニティ文化センター)
  同日、午後1時より開催。青年部のつどいにはブロック内各青年部より239名が参加。家元挨拶の他、三重南青年部会員4名による松阪と茶の湯に関するトークが行われました。




●記念茶会
  大会期間中、旧長谷川邸、松阪商人の館、継松寺、養泉寺、清光寺にて続き薄茶席(三重南支部担当・参加者はいずれかに席入り)、子ども支援研究センター体育館にて薄茶席(三重南青年部・学校茶道担当)が設けられ、参加者は裏千家と縁の深い松阪の文化と歴史に触れながら各席で心尽くしの一碗を楽しみました。


【濃茶席】三重南支部担当
旧長谷川邸 松阪商人の館


継松寺 養泉寺


清光寺


【薄茶席】三重南青年部・学校茶道担当


  学校茶道の参加校は、皇学館大学、明野高等学校、伊勢高等学校、伊勢学園高等学校、伊勢工業高等学校、宇治山田高等学校、宇治山田商業高等学校、相可高等学校、皇学館高等学校、志摩高等学校、鳥羽高等学校、松阪高等学校、松阪商業高等学校、南伊勢高等学校、厚生小学校、松阪伝統文化継承の会茶道子ども教室の皆さん。


●特別展示「松坂と茶の湯」(於・松阪市文化財センター ギャラリー)
  大会期間中、射和文庫等の協力により、松阪と裏千家の関わりを示す貴重な茶道具や資料等を集めた特別展示が行われ、参加者は興味深く見入っていました。