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レッスン風景6 |
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あっという間にあと1ヶ月になってしまい、いよいよお稽古も後半になってきたことを実感しました。
2種類の棚を使用したお稽古が始まりました。基本のお点前は同じですが、新しい所作や使用するお道具の違いや柄杓の向きなど、棚によっての違いも教えていただきました。以前は、新しいことを覚えるのは難しいと感じましたが、日常とは離れて、ただ目の前のことに集中できる時間はとても貴重で、新しいことを学べるのが楽しかったです。 |
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床の間についても教えていただきました。お軸、お花の取り合わせなど点前以外のこともとても勉強になり、お話を伺うたびに茶道の深さに感心します。使用するお道具や軸、花などで季節だけでなくお客様に対する敬意やおもてなしを演出されているのは、知れば知るほど奥が深くて、日本の文化の素晴らしさを改めて感じました。
お軸は、丸が書かれた「円相」です。禅の究極の姿を現しているそうです。世界の全体を表し、悟りや真理を象徴的にあらわしているとのこと。シンプルな円は、見る人によって感じ方が違うので、自分の心をうつす窓ということでした。私にとっては、茶道のお稽古は修行すればするほど角が取れて丸くなっていくけど、終わりがない道のように感じました。
別の日のお軸は「一啜洗心腑」。どうぞ一服、日常を忘れてこの時間はゆっくり過ごしてくださいという意味の言葉とともに、茶碗の絵、右上の印は茶筅でとてもかわいらしいお軸でした。
いつか私も、誰かに喜んでいただけるようなお茶を点てられるようになりたいと思いました。
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9月9日の重陽の節句の日のお菓子は「きせ綿」という銘で綿をかけた菊を表しているそうです。葛の下には、ピンクの餡で菊の花が形とられており、とてもきれいなお菓子でした。菊の花は、その香りが邪気を払うため重陽には菊の花びらを浮かべた菊酒を飲んだり、前の日に菊の花に綿をかぶせて、次の朝にその香りと露を含んだ綿で体をふくと長生きができるという風習があるそうです。
別の日は「鳴子」。今ではほとんど見ることはなくなりましたが、木の板に竹の管や木棒を付けて音を出し、田んぼに来る雀などの被害を防ぐための農具だそうです。とても秋らしいお菓子でした。 |
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コロナの影響で、途中にお休みがありましたが、いろいろな配慮をしていただきとても中身の濃いお稽古でした。あっという間で寂しい限りですが、安全に回を重ねてこられたことに感謝したします。
始めたころは、正座に悪戦苦闘しお点前ができるか不安のほうが大きく、次に何をするのか先生の導きを聞かないとなかなか進めませんでしたが、自分で流れがわかってくると、お点前を楽しむ余裕も少し出てきました。まだまだ先は長くて、スタートラインに立てたばかりですが、向かっていく方向が見えてきたような気がします。
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