「外国青少年指導者招聘事業」参加青年
東京道場訪問
〜錦秋の日本を満喫〜


来訪者を温かくお迎え
正客は淡交会バンコク協会会員の
プラブダ・ユーン氏


  10月4日、「外国青少年指導者招聘事業」参加外国青年一行8名が東京道場を訪問、茶の湯体験をいたしました。 この招聘事業は社団法人青少年育成国民会議が内閣府より委託を受けて昭和52年より実施しているもので、日本国内の諸青少年団体より推薦された各国の青年指導者を日本に1ヶ月間招聘し、 日本各地で幅広い交流と体験を通じて、国際交流活動の発展に貢献する人材を育成することを目的としています。   今回はインドネシア、インド、大韓民国、ソロモン、ネパール、スリランカ、タイのアジア7ヶ国から青年が参加。裏千家淡交会は青年部が初年度から同事業に参画し、毎年各国の淡交会海外協会より候補者を推薦しており、今年はバンコク協会から推薦されたプラブダ・ユ−ン氏が参加しました。


英語でのデモンストレーション 正座で実際に一服


  裏千家東京道場訪問は、参加者に日本の伝統文化・歴史を体験させる好機とのことで毎回実施されています。
  当日、道場「翔鳳の間」ではユーン氏が正客に座り、仲間に心得を教える場面も。 参加青年一行は業躰部と茶英会によるデモンストレーションで模範点前と客振りを見学した後、 もう一度点前を見学しながら実際にお菓子とお茶を頂きました。 抹茶はユーン氏以外は皆、今回が勿論、初体験。「思ったほど苦くなかった、美味しいですね」との感想。 続いて実際に自分で茶筅を振って茶を点て、他の参加青年が客となって所作を体験。 見守る他の参加青年も思わず笑みがこぼれて大変和やかな雰囲気に。 お茶の後は道場館内を見学。秋日和に恵まれた緑も美しい庭、咄々斎などを業躰部の説明を受けながら熱心に拝観し、 整然とした畳の美しさや建具の細々とした部分まで興味が尽きぬ様子でさまざまな質問がなされました。


点前にチャレンジ 「一服どうぞ」 自分で点てたお茶を仲間の所へ


  参加青年一行は10月7日まで東京で合同プログラムを行った後、 各青少年団体にて個別のプログラムに入りますが、ユーン氏は京都宗家でのみどり会学生との茶道研修、淡交会堺支部・阪神支部の各青年部との交流行事への参加をすることになっています。


道場内各茶室を見学 利休堂を遥拝