中国・南開大学 侯自新学長一行が来庵




  晩秋の山々が秋色に染まりゆく11月24日、中国・南開大学より侯自新学長ら一行が今日庵を訪問されました。
  一行は、茶室「抛筅斎」にて一碗を喫された後、「又新」にて千玄室大宗匠と歓談。1か月前に裏千家が南開大学で共同開催した「東アジア茶文化シンポジウム」並びに南開大学での茶道講座について、話しが交わされました。

夕刻には、千 宗室家元が一行を歓迎夕食会に招待され、双方は終始穏やかな雰囲気の中で京都文化と今後の文化交流について意見交換されました。
  一行は翌25日朝、京都を離れ、次の訪問のため名古屋へ向かいました。一行には時間的に限られた短い滞在でありましたが、旧交を温め、晩秋の京都を堪能される良い機会となりました。


家元主催歓迎夕食会


  南開大学と裏千家の友好関係は20年以上続いており、裏千家では同大学より多数の留学生、学究者を受け入れています。また千玄室大宗匠は同大学より哲学博士号を授与され、南開大学の顧問教授に、千 宗室家元は客員教授に就任されています。
現在、南開大学で実施されている茶道講座は同大学の大学院生全員の選修科目となっているのをはじめ、裏千家茶道短期大学との大学協定により短大卒業生は同大学の3年生に編入出来る道が開かれています。