ドイツのメルケル首相が来庵
〜千 玄室大宗匠が一碗でおもてなし〜


  8月29〜31日、公式実務訪問賓客として訪日中のドイツ連邦共和国首相アンゲラ・メルケル閣下が、31日に今日庵を訪問、千 玄室大宗匠が一碗のお茶を呈されました。

  この度の裏千家訪問はドイツ側から直接要請があったもので、午後4時15分、メルケル首相一行が裏千家センターに到着。大宗匠は今日庵兜門前にて、首相を「Welcome」と迎えられ、握手を交わされました。その後、自ら露地を案内、茶室・咄々斎へ。


  大宗匠が一碗を点じられ、首相はゆったりと味わわれました。
  環境相として地球温暖化防止京都会議に出席されて以来10年ぶりの京都訪問となった同首相は、科学者としても地球環境等に造詣が深く、京都の豊かな水へ関心を示され、さらに、大宗匠が「一碗の緑に込められた平和の心を世界へ」と話されると一層感慨深げ。首相自身で茶筅を振られ、大宗匠に差し出されるなど、終始和やかに進行しました。


  多忙な日程の合間を縫って来庵されたメルケル首相は、短い時間ながら日本の伝統文化の真髄に触れられたひと時となりました。