中国重点大学学長一行が来庵
千 玄室大宗匠が茶道講話




  10月24日午後、中国重点大学学長一行が裏千家を訪問されました。
  一行は、中国国家教育行政学院の大学管理運営幹部研修プログラムの一環として来日中で、中国側から日本の伝統文化の真髄に接したいとの強い希望があり、受入先の立命館大学から依頼されたのを受けて今回の訪問が実現しました。




  裏千家学園茶道専門学校に到着した一行25名は、在校生たちの熱烈な歓迎を受けて校舎へ。
  学園2階講義室において、千 玄室大宗匠による日本文化と教育に関する特別講話を受講しました。大宗匠はまず、茶道が陸羽の『茶経』や儒教・道教等の影響を受けたことから話を起こされ、日本の伝統的な総合文化である茶道について分かりやすく説明、「『賓主互換』の精神をもって、日中両国の文化と友好交流を深めよう」と語られました。
  それに対して、団長の北京林業大学・尹偉倫学長が一行を代表し、「今回のプログラムの中で最も重要な講話でした。お茶の精神は我々の求めている精神であり、今後の教育のために大いに役に立つと強く信じております。」と御礼の言葉を述べられました。




  その後、一行は2班に分かれて今日庵茶室を拝観されるとともに、「又新」にて呈茶。さらに、茶道資料館にて開催中の秋季特別展「千宗旦」展を見学、また実際に点茶体験をする等、有意義な時間を過ごされました。


又新にて


茶道資料館呈茶席にて茶道体験