ジョージア大統領夫妻に呈茶
(※ジョージア・・・旧国名グルジア、旧ソビエト連邦の構成国)



  平成26年10月22日(水)、公式実務賓客として来日中のギオルギ・マルグヴェラシヴィリ ジョージア大統領ご夫妻が京都をご訪問。京都迎賓館「夕映えの間」において一碗を喫されました。


和服姿で登場した大統領ご夫妻

  午後6時半、三輪 昭関西担当大使に案内され、羽織袴のマルグヴェラシヴィリ大統領が振袖姿の夫人を伴って登場すると、会場は途端に華やかな雰囲気に包まれました。大統領夫妻を山本宗知今日庵業躰が出迎え、着座。山本業躰の解説のもと、徳丸宗敏業躰が一碗を点じました。
  寿の一文字に宝珠が描かれた淡々斎の掛け軸と、内が朱塗りの花入に真っ白い鉄線が一輪入ったこの日の設えについて、ご懐妊中の大統領夫人へのお祝いと、日本とジョージアの国旗が共に紅白の色使いであることから両国の友好を願う意味を込めていることが山本業躰から説明されると、大統領夫妻は感心したように大きく頷かれ、感謝の言葉を述べられました。
  夫妻はお菓子とともに初めての一碗を喫され、通訳を介して「大変おいしくいただきました」と述べられました。 また、大統領からはジョージアが茶の一大産地であることも紹介され、茶文化を介して話に花が咲きました。
  その後、山本業躰の指導で大統領が一碗を点じられ、どなたに飲んでいただくか尋ねたところ、身重の夫人を気遣われた大統領が同席した別のご婦人まで自ら茶碗を運んで手渡された場面では、一行からこの日一番の大きな拍手が起こるなど、会場は和やかな雰囲気に終始しました。


点てたお茶を自ら運び手渡される大統領

  10月24日の安倍晋三総理との首脳会談後に、日本での国名表記をこれまでのグルジアからジョージアに変更することが発表され、これを機に日本とジョージア両国の友好関係がさらに発展していくことが期待されます。