中宮寺本尊弥勒菩薩像
特別公開記念献茶式
千 宗室家元奉仕




  東京国立博物館において3月8日〜4月17日、中宮寺の本尊・菩薩半跏像(国宝)が特別公開されるにあたり、千 宗室家元の奉仕による開帳記念献茶式が執り行われました。

  中宮寺は、法隆寺や四天王寺などとともに聖徳太子によって建立された七つの寺院の一つで、621年の創建。今回特別公開される「菩薩半跏像」は、飛鳥時代の後半に制作されたとされ、頬に右の指先を当てて深い思惟をめぐらし、その表情は「アルカイックスマイル」の典型ともいわれる柔和で慈愛に満ちています。いくつかの木材を組み合わせた木彫の仏像としては世界最古のもので、中宮寺以外で拝観できる貴重な機会。
  特別公開の初日8日、一般公開に先立って開帳の献茶式が執り行われました。






  午前9時、中宮寺門跡はじめ尼僧方の読経に続いて、本尊前に特設された点前座に進まれた家元は、濃茶・薄茶二碗を謹点、菩薩半跏像に捧げられました。

  献茶に際して、関東第一地区(内海 倫地区長)による呈茶席が応挙館に設けられ、参列者に呈茶しました。