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東日本大震災犠牲者追悼献茶式


  10月12日(金)、岩手県宮古市において東日本大震災犠牲者追悼献茶式(主管:岩手支部、鈴木俊一支部長)が執り行われ、千 宗室家元、千 万紀子様、伊住公一朗様、伊住禮次朗様が出席。山口公正宮古市副市長、今日庵老分の加賀美郷氏、岩手支部からは鈴木俊一支部長、川村 登副支部長(淡交会参事)、久慈竜也副支部長はじめ役員、会員等、約260名がつどいました。
  この度の献茶式は、本年5月に岩手南支部主催で開催された東日本大震災復興祈念茶会に続き、より被害の大きかった沿岸部において大震災の犠牲者に鎮魂の一碗を捧げるものです。




●つどい
  献茶式に先立ち、午後1時15分より浄土ヶ浜パークホテルにおいて「つどい」が開催。会場には茶席が設けられ、ご家族やご親族を亡くされたりご自宅を流された被災会員の方々が席主を担当し、参列者に一碗を呈しました。
  つどいでは、鈴木支部長が「今回の震災で本当に多くの悲しい思いをしましたが、それと同時に、困ったときに助け合うという、人としての温かい思いにもたくさん触れた気がいたします。私共はこれからも茶の道に励むとともに、しっかりと復興を進めていくことが、犠牲になられた方々のお心にも添う道であると思っております」と挨拶されました。
  続いて達増拓也岩手県知事のメッセージが読み上げられ、その後、山口副市長の挨拶。そして家元が挨拶に立たれ「今回の献茶は、岩手支部の皆さんから直接お話を頂戴し実現することが出来ました。鎮魂の一碗を捧げるにあたり、未だ復興途中の大変な時期に、ご準備等で色々とご迷惑をおかけすることになってしまうのではないかと思い、今日まで延ばしてまいりました。開催にご尽力いただいた皆様に深く御礼申し上げます」と感謝の言葉を述べられました。続けて「これからも少しでも皆さんのお役に立てるように、色々な形で支援させていただければと思っています。本日はただ一心に、犠牲となった大勢の方の御霊が鎮まりますようにという思いで一碗をお供えし、多くの皆様の心が集まる一碗にさせていただきたいと思っております」と結ばれました。




鈴木支部長挨拶






【茶席】

(亭主:津田宗友氏 点前:阿部宗和氏)




●献茶式(於・浄土ヶ浜)
  大震災で10メートル近い津波が押し寄せた浄土ヶ浜。午後2時からの献茶式では、家元が二碗を献じられ、参列者一同は犠牲者の冥福を祈り合掌しました。
  その後、代表献花が行われ、家元より挨拶があり、続いて被災者代表が挨拶し閉式となりました。


黙祷




宗家献花


会員ご遺族・被災会員代表献花
(岡田忠司氏、津田宗友氏)


被災者代表挨拶(阿部宗和氏)


  浄土ヶ浜に面したレストハウスには岩手支部担当の呈茶席が設けられ、淡交会会員のほか、一般の方へも一碗を呈しました。




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