泉涌寺献茶式
─千 宗之若宗匠ご奉仕─


  4月10日、東山三十六峰の一嶺、月輪山の麓に建立され、皇室の菩提所として信仰を集めている京都市東山区の泉涌寺において昭憲皇太后御祥忌に伴う献茶式が千 宗之若宗匠により執り行われました。
  弘法大師空海が法輪寺を創したのを始まりとする同寺は、13世紀に至って月輪大師俊(しゅんじょう)が再興して開山となり、その時、寺辺より清水が湧き出たことから泉涌寺と名を改めたと伝えられています。皇室の崇敬厚く、皇室の菩提所としても知られた寺院。
  午前10時30分、僧侶方の先導で霊明殿に入殿された若宗匠は、濃茶・薄茶の二碗を明治天皇の皇后、昭憲皇太后の霊位に捧げられました。
  京都東支部の薄茶席と京都南支部の立礼席が設けられました。