伊勢神宮献茶式
千 宗之若宗匠奉仕
神の都・伊勢にて厳かに


  玉砂利を濡らす雨も清々しい5月10日、三重県伊勢市の杉小立の中に鎮座する伊勢神宮において、千 宗之若宗匠奉仕による恒例の献茶式が執り行われました。
  伊勢神宮は、皇大神宮(内宮)と豊受大神宮(外宮)の両正宮を中心に14の別宮・109の摂社・末総社・所管社を合わせ125社にも及ぶ一大神社群の総称で、「お伊勢さん」の愛称で古来より多くの人々の崇敬を集めています。
  皇大神宮には皇祖神である天照大神、豊受大神宮には五穀の神である豊受大神が祀られています。また20年ごとに神殿が造替される、壮大にして格式高い式年遷宮はつとに知られています。
  午前10時、若宗匠は容子若宗匠夫人とともに内宮の神楽殿に入殿。点前座にて、献炭の儀に引き続き濃茶・薄茶の二碗を謹点され、ご祭神の天照大神に奉じられました。


献茶式

  また、故松下幸之助氏献納のお家元好みの神宮茶室では今日庵席、参集殿では裏千家淡交会三重北支部席、参集殿ロビーでは同三重南支部席が設けられ、参拝者は若宗匠夫妻とともにゆったりと茶席を楽しみました。

今日庵席

三重北支部席 三重南支部席