大本献茶式
─千 宗室家元奉仕─
〜京都府綾部市の聖地・大本本部長生殿において、厳かに〜


  菊の香もゆかしい10月17日、京都府綾部市の大本長生殿において、千 宗室家元奉仕による献茶式が厳粛に執り行われました。




  明治25年(1892)、出口なお師を開祖とする大本教は、「芸術は宗教の母」との教えにより、「茶道」を始め日本の伝統芸術の習得を奨励、より高い教風をめざしています。
  また、大本献茶式は、先代・淡々斎宗匠の時代より今日まで続く厳粛な儀式となっています。


献茶式


  当日、午前10時30分、出口 紅教主をはじめ神官の先導により長生殿に入られたお家元は、祝詞奏上に続いて点前坐に参進され、濃茶・薄茶の二碗を謹点。ご祭神に献じられました。

また、長生殿においては、濃茶席(今日庵席)と薄茶席(廣瀬宗婉氏席)が懸かり、参列者は、神霊の気に満ちた聖地に香るお茶を味わいました。また、秋晴れの野点席(両丹支部席)では、さわやかな晩秋へと移り行く陽の光の中、美しい庭園をめでながら参加者は一碗を楽しみました。


野点席 (金龍海畔)


濃茶席(白梅殿) 薄茶席(木の花閣)