鶴岡八幡宮献茶式
─千 宗室家元奉仕─
〜菊の香もゆかしき鎌倉において〜




  神奈川県鎌倉市に鎮座する鶴岡八幡宮において、10月22日、恒例の献茶式が千 宗室家元の奉仕により執り行われました。

  同社は平安末期、康平6年(1063)源頼義公が奥州を平定して鎌倉に帰り源氏の氏神として由比ケ浜辺に祀ったのが始めとされています。その後、治承4年(1180)源頼朝公は鎌倉に入るや直ちに神意を伺って現在の地に石清水八幡宮(京都府八幡市)の分霊を移し祀り、建久2年(1191)には鎌倉幕府の宗社にふさわしい上下両宮の現在の姿に整えました。

  当日午前10時、多数の同門社中が見守る中、神官の先導により本宮に入られたお家元は諸儀の後、濃茶・薄茶二碗を献点、祭神の応神天皇、神功皇后、比淘蜷_に捧げられました。
  式に際して茶席が3席、淡交会鎌倉支部参与・越智宗石氏担当の濃茶席が洒心亭に、冨井宗美氏担当の薄茶席が常陸席に、また鎌倉支部学校茶道連絡協議会の立礼席が会館ホールに懸かり参列者に心のこもった一碗を呈しました。


献茶式


濃茶席(越智宗石氏担当) 薄茶席(冨井宗美氏担当)


呈茶に参加した学校茶道の生徒達に
優しく声をかけられるお家元
鎌倉学校茶道連絡協議会席