身延山久遠寺・立教開宗七五〇年法要並びに報恩献茶式
─千 宗室家元奉仕─
〜秋涼の身延山にて〜


久遠寺祖師堂


  山梨県南巨摩郡身延町の日蓮宗総本山・身延山久遠寺(みのぶさん・くおんじ)において10月23日、千 宗室家元奉仕により立教開宗750年法要並びに報恩献茶式が厳修されました。

  身延山久遠寺は鎌倉時代、日蓮聖人によって開かれた日蓮宗総本山の寺院。聖人は三度鎌倉幕府を諫めながらも、受け入れられなかったため、故事に従いこの身延山山中に身を隠し、文永11年(1274)同寺を創建。聖人の入滅以来、現在まで700有余年、廟墓と法灯は歴代住職によって絶えることなく受け継がれ、信仰篤き人々による参拝が絶えません。

  当日、午前11時、一山僧侶総出頭で題目を唱えながらの参進により祖師堂へ入道したお家元は、法主日光上人の先導に続き、昭和天皇勅額の掛かる内陣の点前座に着座。淡交会山梨支部会員ほか多くの門徒が見守るなか、濃茶・薄茶二碗を献点、祖師日蓮聖人へ手ずから捧げられました。


献茶式 法主日光上人


日蓮聖人に一碗を捧げられるお家元


  献茶式に際して法主席(濃茶席)、淡交会山梨支部(高野孫左ヱ門支部長)による薄茶席、また身延山学園身延山高等学校生による野点席が設けられ、参列された方々に一碗を呈しました。


法主席(濃茶席) 淡交会山梨支部による薄茶席


身延山学園身延山高等学校生による野点席