厳島神社献茶式
─千 宗之若宗匠奉仕─
〜晩秋の国宝の能舞台で〜




  広島県宮島町に鎮座する厳島神社の献茶式が11月5日、千 宗之若宗匠の奉仕により執り行われました。

  同社の創建は古く、推古天皇の御代に佐伯鞍職が神託を受け、社殿をつくり祀ったことに始まると伝えられています。古代には宮島そのものが神とされ、人も住むことを許されない神聖な島とされました。境内には国宝・重要文化財の指定を受けた建造物が20程あり、ユネスコの世界文化遺産にも登録されています。

  当日満潮の時間を迎え潮が回廊すれすれまで満ちた午前8時、諸儀の後、若宗匠は国宝の能舞台に進まれ濃茶・薄茶二碗を献点。祭神の市杵島姫(いちきしまひめ)命、田心姫(たごりひめ)命、瑞津姫(たぎつひめ)命の三神に捧げられました。

  献茶に際して、4席の茶席が懸かり、参列者だけでなく一般の人々も含め約1500人もの大勢の方々に一碗が呈されました。


献茶式 国宝の能舞台にて献茶式が進行


        濃茶席
        山脇宗静・淡交会広島第二
        支部幹事長担当
        薄茶席
        脇坂宗登・淡交会広島第一
        支部副幹事長担当


    




立礼席
野曽原宗明・広島第二支部
副幹事長席
拝服席(広島第一支部参与担当)