北野天満宮 献茶式
豊臣秀吉の「北野大茶会」由来の「献茶祭」に因み
〜千 宗室家元、千 宗之若宗匠奉仕 献茶式〜




  12月1日、京都市上京区の北野天満宮(梶 季嗣宮司)において、千 宗室家元、千 宗之若宗匠奉仕による献茶式が執り行われました。
  北野天満宮は「北野の天神さん」と称され、学問の神様として崇敬の篤い菅原道真公をお祀りする、全国12,000社余りの天神社及び天満宮の宗祀のお社。九州の大宰府で菅原道真公が没して今年で1100年。豊臣秀吉の「北野大茶会」に由来する「献茶祭」には、境内を中心に5ヶ所の茶席が設けられ、1,000人を超える和服姿の人たちで賑わいました。


献香・献炭を奉じられる若宗匠


千 宗室家元奉仕による献茶式


  今回の献茶祭には、千 宗室家元、千 宗之若宗匠並びに伊住宗晃宗匠の宗家三宗匠がお揃いで臨まれました。神事の後、千 宗之若宗匠が多数の同門社中が見守る中、献香・献炭の儀に続いて千 宗室家元が濃茶・薄茶の二碗を謹点。祭神の菅原道真公に献じられました。また千 宗之若宗匠が境内・豊国神社のご祭神で北野大茶の湯の縁も知られる豊臣秀吉公に濃茶・薄茶二碗を捧げられました。
  式の様子は今年より境内に設置された大型スクリーンにも放映されました。献茶に際して、今日庵の拝服席が社務所奥の間に、また本席が明月舎に、副席が三席(高橋宗健社中担当、善田好日庵担当、松向軒社中担当)さらに上七軒御茶屋組合・上七軒芸妓組合、鶴屋吉信の協賛席も設えられ和やかな雰囲気で一碗のお茶を楽しみました。


今日庵席 於 神楽殿 本席 於 社務所


高橋宗健氏社中担当の副席


上七軒歌舞会による華やかな立礼席