薬師寺大講堂落慶法要 献茶式
白鳳伽藍の復興を祝して千 玄室大宗匠 献茶奉仕


  3月21日、奈良市西ノ京の法相宗大本山薬師寺で行われた大講堂落慶法要において、千 玄室大宗匠が献茶奉仕を行われました。





  薬師寺は南都七大寺の一つ。680年天武天皇が皇后の病気平癒を祈願して建立を発願され高市郡岡本木殿に創建、平城京遷都に伴って718年現在の地に移りました。古都奈良の文化財として1998年世界遺産に登録されています。
  同寺は、昭和40年頃より百万巻写経による白鳳伽藍の復興を発願、金堂、西塔、中門、回廊を次々に完成させ、その復興の締めくくりともいうべき大講堂がこのたび落慶を迎えました。
金堂前より参進される大宗匠




  当日午前10時半、温かな陽光のもと大勢の善男善女が見守る中、請鐘が打ちならされて開式。落慶の諸儀の後、本尊開眼。
  大宗匠が特設の点前座において濃茶一碗を点じられ、本尊の弥勒三尊像に捧げられました。鮮やかに蘇った白鳳建築の朱塗りに緑の一碗が一層の彩りを添えていました。

  なお、この日淡交会奈良支部(松久保秀胤支部長)の拝服席が設けられました。