伊勢神宮 献茶式
千 宗室家元奉仕
神の都・伊勢にて厳かに


  三重県伊勢市に鎮座する伊勢神宮において、5月12日、千 宗室家元奉仕による献茶式が執り行われました。
  お伊勢さんは、正式には「神宮」といい、皇大神宮(内宮)と豊受大神宮(外宮)の両正宮を中心に14の別宮・109の摂社・末総社・所管社を合わせ125に及ぶ宮社の総称で、皇大神宮には皇祖神である天照大神、豊受大神宮には五穀の神である豊受大神が祀られています。持統4年(690)第1回の式年遷宮が内宮で行われて以来、20年ごとに神殿が建て替えられることはよく知られており、1993年に第61回の式年遷宮が行われました。

  午前10時、家元は容子家元夫人とともに内宮の神楽殿に入殿。点前座にて、献炭の儀に引き続き濃茶・薄茶の二碗を謹点され、祭神の天照大神に奉じられました。


献茶式


  献茶式に際して今日庵拝服席が饗膳所に、今日庵本席が故松下幸之助氏献納の神宮茶室に、また参集殿には裏千家淡交会愛知第二支部席、五十鈴塾左王舎には同三重南支部席が設けられ、参列者は神域の清々しさの中にゆったりと茶席を楽しみました。


今日庵席拝服席 淡交会三重南支部席