貴船神社 献茶式
千 玄室大宗匠奉仕


  毎年七夕の日に、京都市左京区の貴船神社で開催される『貴船の水まつり』において献茶式が執り行われ、千 玄室大宗匠が奉仕されました。


大宗匠による献茶


貴船神社本殿


  同社は全国に鎮座する水神様の総本宮。「貴船の水まつり」は、古来の雨乞神事に由来し、降雨、晴雨の恵みを願い、水恵の喜びと謝恩の心を表す祭典です。水にゆかりの深いお茶を点てる献茶式や鷺森神社雅楽保存会による舞楽、生間流家元による式包丁が行われます。

  午前10時開式。雅楽奏上の中、神官の先導により大宗匠が拝殿に参進。境内に湧き出る御神水で濃茶・薄茶二碗を謹点され、同社のご祭神・高おかみ神(たかおかみのかみ)へ捧げられました。

  茶席は京都南支部(本席)と京都東支部(副席)による薄茶席が、貴船川のたもとにあるひろやとふじやに設けられました。七夕飾りや清流の地にふさわしい清々しい設いで、訪れた来席者は一服を味わいながら古式ゆかしい祭りの風情を楽しんでいました。


本席(京都南支部) 副席(京都東支部)