大聖院 献茶式
─千 宗室家元奉仕─
〜広島県宮島で厳粛に〜




  広島県宮島の大聖院において、9月17日、千 宗室家元による献茶式が厳修されました。

  真言宗御室派大本山・大聖院は、空海が宮島に渡り、弥山の上で修行をした後、806年に開基。
皇室との因縁深く、古くは鳥羽天皇勅命の祈願道場として、また明治天皇の行幸の際、宿泊所にもなるなど、明治維新までは十二坊の末寺を有し、厳島神社の別当寺として祭祀を行っていた厳島の総本坊。大聖院には十一面観世音菩薩をはじめとする数々の観音菩薩、不動明王、三鬼大権現、七福神、一願大師など多数の仏像が祀られていることで知られています。

  当日午前10時、諸儀に続き観音堂の点前座に進まれた家元は、濃茶・薄茶二碗を献点、十一面観世音菩薩へ捧げられました。

  献茶式に際しては、淡交会広島第一支部(篠原康次郎支部長)・村上宗恵氏担当の濃茶席と同・満田宗雪氏担当の薄茶席が設けられ、参列者は心ゆっくりと一碗の茶を楽しみました。




村上宗恵氏担当の濃茶席 満田宗雪氏担当の薄茶席