東大寺献茶式
千 玄室大宗匠奉仕
〜新緑の清々しい陽光に包まれ〜




  五月晴れに恵まれた5月3日、奈良市雑司町の東大寺において、恒例の聖武天皇慶讃献茶式が千 玄室大宗匠奉仕により執り行われました。

  東大寺は、国家鎮護の道場として、また総国分寺として聖武天皇の勅願により天平17年(745年)に創建。「奈良の大仏さん」の愛称で親しまれる本尊毘盧舎那仏(びるしゃなぶつ)を安置する大仏殿は世界最大の木造建築物として名高い華厳宗総本山。
  午前10時30分、大仏殿に入殿した大宗匠は、多くの参加者の見守る中、奈良県茶業会議所より奉納された大和茶の新茶を拝受し、自ら石臼にて新茶を碾かれた後、濃茶・薄茶二碗を謹点して、ご本尊の毘盧舎那仏に捧げられました。


新茶を碾かれる大宗匠


  献茶式後、本坊にて今日庵席、旧本坊にて裏千家淡交会特別参事・村司宗紫氏による副席が設けられました。また、大仏殿東回廊では、裏千家淡交会奈良支部青年部連絡会による一般の参拝者への呈茶席が設けられ、大勢の方々が茶道の心を満喫しました。


毘盧舎那仏に捧げられる大宗匠



副席(村司宗紫氏担当) 呈茶席(淡交会奈良支部青年部担当)