鹿苑寺 献茶式
〜千 宗室家元奉仕〜
金閣寺開基義満公600年遠諱献茶式─客殿落慶記念大茶会─




  京都市北区の鹿苑寺において、5月13日、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。
  金閣寺として広く知られる鹿苑寺は、臨済宗相国寺派の寺院。三代将軍の足利義満が1397年(応永4)、西園寺家の山荘を譲り受け「北山殿」と呼ばれる別邸を建て、義満の死後、夢窓国師を開山(初代の住職)として寺としたのに始まります。金閣は釈迦の尊骨をまつる舎利殿として建てられ、公家文化、武家文化、仏教文化が調和し、和様、天竺様、唐様と当時の全ての手法を駆使した室町時代楼閣建築の代表的なものとされています。
  今回の献茶式は開基・足利義満公六百年遠諱(おんき)にともなって執り行われました。
  当日午前10時、家元は容子夫人、伊住弘美夫人とともに金閣に入られ、濃茶・薄茶二碗を謹点、僧侶の手を経て義満公に捧げられました。




  献茶式に際して、今日庵が客殿に本席(濃茶席)、並びに淡交会京都支部が大書院に副席(薄茶席)を設け、参列者に一碗が振る舞われました。


今日庵本席 淡交会京都支部席