身延山久遠寺献茶式
─千 玄室大宗匠奉仕─
〜深まりゆく秋気の中、厳かに〜




  山梨県南巨摩郡身延町の身延山久遠寺(みのぶさん・くおんじ)において10月2日、千 玄室大宗匠奉仕により献茶式が厳修されました。

  身延山久遠寺は日蓮聖人によって開かれた日蓮宗総本山の寺院。日蓮聖人は信者であった地頭の波木井実長の招きにより身延山に入山。以来、法華経の読踊(どくじゅ)と門弟たちの教導に終始し、弘安4年(1281)住居としていた草庵を廃して堂宇を建築し、「身延山久遠寺」と命名したのが縁起となっています。日蓮聖人の入滅以来、700有余年にわたって、法灯は綿々と絶えることなく、廟墓は歴代住職によって守護されています。総本山として信徒の厚い信仰を集め、広く日蓮聖人を仰ぐ人々の心の聖地として、日々参詣が絶えることがありません。

  当日、午前11時、祖師堂へ入道された大宗匠は、法主日光上人の先導に続き、点前座に着座。淡交会山梨支部会員ほか多くの門徒が見守るなか、濃茶・薄茶二碗を献点、僧侶の手を経て、祖師日蓮聖人へ捧げられました。




  献茶式に際して淡交会山梨支部(高野孫左ヱ門支部長)による副席、また身延山玄妙会による拝服席が設けられ、参列された方々に一碗を呈しました。


淡交会山梨支部による副席 身延山玄妙会による拝服席