靖國神社献茶式
─千 玄室大宗匠奉仕─
〜秋涼清爽の気に包まれて〜




  10月4日、東京都千代田区九段に鎮座する靖國神社において千 玄室大宗匠の奉仕により恒例の献茶式が執り行われました。

  靖國神社は、近代日本の出発点となった戊辰戦争の戦没者鎮魂のために創建された「東京招魂社」を前身とし、明治12年(1879)に現在の名称に改称されました。西南戦争以後は、外国との戦争による戦没者約247万柱の霊位が祀られています。

  当日午前10時、今なお世界に戦争をしている地域があることを英霊たちが悲しむかのような空模様の下、献茶式が始まりました。大宗匠は参列の同門社中が見守る中、神官の先導により拝殿に入殿され、濃茶・薄茶の二碗を献点、英霊に厳かに奉じられました。



英霊に一碗を奉じられる大宗匠


  当日献茶に際し、淡交会東京第五東支部支部長・小坂 敬氏による濃茶席、東京第六東支部幹事長・増田宗房氏による薄茶席、そして東京第七東支部支部長・岡田宗厚氏による立礼席が懸かり、大宗匠には鵬亀会会員方と各席を廻られました。


洗心亭濃茶席
東京第五東支部支部長・小坂 敬氏担当
靖泉亭薄茶席
東京第六東支部幹事長・増田宗房氏担当


能楽堂立礼席
東京第七東支部支部長・岡田宗厚氏担当