伊奈波神社献茶式
─ 千 宗室家元 奉仕 ─
〜見ごろを迎えた桜の下、社務所西館竣工の奉告〜




  岐阜市伊奈波通の伊奈波神社(東 道人宮司)社務所西館が完成し、4月9日の竣工祭において千 宗室家元奉仕による奉告献茶式がとり行われました。

  伊奈波神社は、垂仁天皇第一皇子・五十瓊敷入彦命(いにしきいりひこのみこと)を祭神としています。池溝を作り、農耕社会の基礎を築き、人々の生活に安定をもたらしたことから、岐阜の総産土神、又諸願成就の神として親しまれており、創建は1900年以上も前に遡る古社。
  平成15年9月、幕末から明治にかけて活躍された裏千家11代玄々斎宗室宗匠ゆかりの茶席「水月亭」が、建設工事で取り壊されることになったため、千 玄室大宗匠が私財を提供し、東本願寺岐阜別院(東別院)より同社に復元移築されました。
  このたびの献茶式は、かねてより水月亭の隣に待合いを兼ねて建築していた社務所西館がこのたび完成、その竣工を奉告するもの。




  当日午前10時、千 宗室家元は、関係者が見守る中、拝殿に設けられた特設の点前座にて濃茶、薄茶二碗を献点。神職が受け取り厳かに神前に供えられ、東道人宮司が、社務所西館竣工をご祭神に奉告しました。






  引き続き、社務所西館の玄関に移り、岡本太右衛門同神社責任役員(岐阜支部顧問)、細江茂光岐阜市長らの挨拶の後、テープカットがされました。式に際して淡交会岐阜支部・辻 正支部長並びに神社総代による薄茶席が水月亭に設けられ参会者に呈茶されました。