川崎大師平間寺献茶式
─ 千 宗室家元 奉仕 ─
〜春まさにたけなわの好季節に〜




  晴れ渡った青空の下、八重桜の咲き始めた4月10日、神奈川県川崎市川崎区の平間(へいけん)寺において恒例の献茶式が、千 宗室家元の奉仕により執り行われました。

  平間寺は真言宗智山派の寺院で、総本山は京都東山の智積院。12世紀の初頭、生国尾張を追われ、諸国を流浪した平間兼乗が、川崎の地に住みつき漁猟を生業としていたところ、海中より一躰の木像を引き揚げました。その後、開基となる高野山の尊賢上人が諸国行脚の途上に兼乗のもとに立ち寄り、兼乗と力をあわせ、一寺を建立しました。寺院は、兼乗の姓・平間をもって平間寺と号され、また御本尊は厄除弘法大師と称し奉られました。 これが、今日の大本山川崎大師平間寺の縁起とされています。




  当日、午前10時、高橋隆天貫首とともに本堂に入堂された千 宗室家元は、大護摩修法の浄火を受け、読経と大太鼓が響きわたるなか、濃茶・薄茶の二碗を献点、弘法大師尊像へ捧げられました。
  献茶に際して、裏千家淡交会川崎支部(斉藤文夫支部長)他による茶席が5席設けられ、参列者に一碗が呈されました。


濃茶席(淡交会川崎支部担当) 薄茶席(川崎青年会議所担当)


薄茶席(淡交会川崎支部琢磨青年部担当) 拝服席(平間寺茶道教室担当)


呈茶席(川崎支部学校茶道連絡協議会担当) 学校茶道についてのパネル展示