栄西禅師賛仰献茶式
─ 千 玄室大宗匠 奉仕 ─
〜茶祖・栄西の遺徳を偲んで岡山・後楽園にて〜




  さわやかな好天に恵まれた4月24日、岡山市の後楽園において、栄西禅師賛仰の献茶式が千 玄室大宗匠の奉仕により執り行われました。

  この度の献茶式は、臨済宗の開祖で、中国から喫茶の風習を伝えた茶祖・栄西の遺徳を偲ぶ「栄西禅師賛仰献茶式・大茶会」の一環行事で、新緑に包まれた後楽園には、約2200人の茶道愛好者が訪れ、情趣豊かなひとときを楽しみました。
  栄西(1141〜1215年)は、備中の吉備津に生まれ、出家した後に仏教の根本を求めて中国・宋へ2度にわたり渡海。日本に抹茶の喫茶法をもたらしました。茶会は、その功績を顕彰するため1933年に始まり、裏千家など5流派が持ち回りで献茶を担当しています。




  午前11時からの献茶奉仕では、千 玄室大宗匠が、能舞台にて濃茶・薄茶二碗を献点、法要導師を務める京都・建仁寺派管長の小堀泰巌老大師の手を経て、栄西を祀った祭壇に捧げられました。

  広い園内には淡交会岡山支部(若林昭吾支部長)・木村宗充参与、同支部青年部・学校茶道合同席並びに福山支部(上杉博美支部長)担当など8カ所の協賛茶席が設けられました。午前9時の開場と同時に多く参会者が続々と来席し、心静かに一服の茶を堪能いたしました。


木村宗充・岡山支部参与担当薄茶席 福山支部担当薄茶席


岡山支部青年部・学校茶道合同席